持続可能な未来のために
「持続可能な開発⽬標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際⽬標であり、17のゴールおよび169のターゲットから構成されています。
本学が果たすべき役割として、研究での貢献はもちろんのこと、学生が社会課題に目を向け、解決する力を養う教育を行うことにあります。
神戸学院大学は「知の拠点」として、自治体や企業、大学間の連携に基づき、教育研究活動を通してSDGsにかかわる課題への解決策を探求し、社会の要請に応えることでSDGsの達成に寄与してまいります。
TOPICS
MESSAGE
神戸学院大学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」は、学問の英知に触れる喜びを実感するなかにおいてこそ、自己と他者の個性や違いに気づき、相互リスペクトの精神を陶冶することができるということを意味しており、その知と学びを生かして地域・社会に貢献することを使命としています。
2015年国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は経済、教育、健康、福祉、人権、環境などの分野にわたる「17の目標と169のターゲット」の達成に向けた人間、地球、および繁栄のための、そして自由の拡がりと平和の浸透を求める行動計画です。
建学の精神にもとづいた神戸学院大学の教育、研究、社会貢献の多くは、このSDGsの目標とターゲットに密接に関係しています。このサイトにおいてその関係を可視化することを通して、私たちの広範な活動をお伝えするとともに、さらなる大学の発展、進化を探り続ける礎としたいと思います。
神戸学院大学 学長
中村 恵
本学の主な取り組み
SDGs×生涯学習
・グリーンフェスティバル
世界の古典および現代音楽、日本の古典芸能・演劇を中心に国内外のアーティストを招き、毎年春と秋に公演を行っています。地域住民との交流を通じて、地域社会との連携を深め、地域の文化振興に寄与することを目的としています。
・土曜公開講座
本講座を通じて、大学における研究教育の成果を地域の方へ還元しています。1976年から毎年春と秋に開講し、各教員が今日的な問題を取り上げ、専門家の立場から講義を行っています。社会の多様なニーズに応じたさまざまな分野の学習機会を提供しています。
・健康づくりサポートプログラム
すべての人々が元気に活躍し続けられる社会、安心して暮らすことのできる社会を作ることを目的とするプログラムです。健康に関するさまざまな情報提供や講座・イベントを通じて、“人生100年時代”のWell-Beingを目指して健康づくりに取り組むことを支援しています。
・もとまち こども大学
本学は2018年7月、多様化する地域課題に対し地域社会の活性化と生涯学習の振興を柱に幅広い連携を図り、地域社会の発展に寄与することを目的に、大丸神戸店(株式会社大丸松坂屋百貨店)と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結しました。その中のひとつ次世代支援を狙いとして、地域の未来を担う子どもたちの創造性を育み、地域社会の発展に寄与することを目的に「もとまちこども大学」を開校しました。このプログラムでは、地域の防災啓発事業や、地域産業・文化の振興等へとつながるさまざまな協働事業を実施しており、地域課題に対し幅広い連携を図り、地域社会の発展にも貢献しています。
SDGs×教育・研究
・地球温暖化に対する研究
地域温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素(CO2)の回収や脱炭素化などを含む中長期の物価高騰への対応策等を目的とした調査研究が行われています。
神戸市の地域課題・行政課題の解決等を目的とした、若手研究者の研究活動経費を補助する制度にも採択されました。また、カーボンリサイクル技術のコスト低減等に向けた研究、あるいはカーボンリサイクルの社会実装に向けた課題解決に関する研究等に対する助成事業「一般社団法人カーボンリサイクルファンド」にも採択されています。
・フェアトレードへの理解促進
生産者である発展途上国の人が、消費者である先進国で行われている価格競争によって、低賃金かつ劣悪な労働環境で働かされている現状が問題視されています。
本学では、各種イベントへの出店や地元百貨店のコーナーを活用した展示企画など通じて、フェアトレードへの理解を促進する取り組みを実施しています。
・防災教育に関する取り組み(教材開発)
地震大国と言われる災害と隣り合わせの日本において、今後も大規模な自然災害が起こる可能性は否定できません。「持続可能な社会の創り手」の育成を目標に、防災教育教材の開発を通して、今後の予測不能な時代を生き抜くために必要な力を育成しています。
SDGs×キャンパス
・男女共同参画推進
男女がともに、互いの存在を尊重しながら、その個性と能力を十分に発揮することができる「男女共同参画社会」の実現に向けて、男女共同参画を推進するためのさまざまな取り組みを行っています。これまで、エンパワメントとネットワークの機会拡充やワークショップ、子育てや介護支援制度の確立、ワーク・ライフ・バランスのための職場環境づくりへの取り組みなどを行いました。
・環境への取り組み
2007年3月に竣工したポートアイランドキャンパスは、地域や都市と共存共栄する開放型キャンパスとして環境にやさしい21世紀型キャンパスを目指し、レンガ中空積、高断熱性能ガラスの使用などによる外装の高断熱化を行うとともに、雨水や下水を高度処理した地域再生水を利用するなど、環境にやさしい設計となっています。また、各キャンパスにおいては、教室や廊下天井に人感センサーを設置し照明・空調機器をコントロールすることで館内エネルギーの消費を抑制するなど、エコキャンパスづくりに取り組んでいます。
これまでに、国土交通大臣賞「いきいき下水道賞」、日本デザイン協会「SDA賞 公共サイン部門入選」、神戸市「神戸景観・ポイント賞 特別賞」、日本照明学会「照明普及賞」を受賞しています。
照明
- 常に明るさセンサによる自動調整を行い、適正照度以上に明るくならないように照明の出力を制御
- 消し忘れ防止のため、教室内の人感センサが不在を検出したら照明をOFFに
- 人感センサーにより人を検知すると照明が点灯し、不在時には消灯
- 蛍光灯、外灯はLEDランプを使用
空調
- 氷蓄熱により昼のピーク負荷をカット・春秋冬の冷たい外気を冷房に利用
- 冷水製造で発生した廃熱を回収することで空調排気を60%削減
- 大温度差(8℃)確保により搬送動力を削減
- 人感センサにより無人部の換気扇は停止
水
- 下水を高度処理した地域再生水を植樹散水、便所洗浄水に利用
- 大きな屋根面に降った雨を再利用
- 節水型便器、自動水栓手洗の利用
建築
- 既存アスファルト層を撤去しない工法で産業廃棄物を出さない
- 屋上緑化
- 西面には遮熱・断熱性能の高いガラスを採用
その他にもエコスタイルの実施や廊下等の部分消灯ボタンに『省エネOFF』シールの貼付、昼休み事務所の一斉消灯、休憩時のOA機器等の電源OFF、休業中のエレベータ台数制限などさまざまな取り組みを行っています。