HOME > 神戸港のプロフェッショナル! >ルリコプランニング - ルリコプランニングとは
今回、私たちは株式会社ルリコプランニング 代表取締役 星加ルリコさんに取材させていただきました!! ルリコプランニングは、行政や企業から依頼を受け 、神戸の生活産業をデザイン・プロデュースされています。 どのように神戸をプロデュースされているか、神戸港の魅力等について取材してきました。
前半は、赤木真弓がレポートします!!!
商品には必ずプロデューサーがいます。そのプロデューサーが星加さん(ルリコプランニング)のお仕事なのです。 新しいものを作ったり、元からあったものをまた使えるようにリニューアルしたり、みんなに知ってもらうためにどうするのかを考え、 依頼主に提案されています。
星加さんの活動の代表例として、最高級牛肉として世界を魅了する神戸ビーフがあります。 但馬牛の中でも一定の品質基準を満たす選りすぐりのものだけが神戸ビーフとなります。現在では、その希少性から世界中の人が注目しています。 その理由は、最高級牛肉だからというだけでなく、プロデュースの仕方にも関係があるのです。 例えば、神戸ビーフと松坂牛ではプロデュースの仕方が異なります。神戸ビーフと松坂牛は“牛肉”というジャンルは同じでも、 それぞれ特徴が異なります。松坂牛やその他の牛と区別するために、神戸ビーフの『新しい世界観を売り込む』ことで、 日本だけでなく海外セレブなど多くの人が神戸にやってきています。
ルリコプランニングは、こういった多くのジャンルのコトやモノの特徴を探り出し、
その魅力を誰にどのように訴えればそのニーズを捉えることができるか、企画し、ステキな写真や言葉にこだわって、関係者の方々ととことん話し合い、
その魅力をカタチにして、演出されています。つまり、モノやコトをプロデュースされているのです。
神戸の街が、ユネスコ・デザイン都市にアジアで初めて認定された際も、星加さんはユネスコへの申請書制作に携わられたそうです。携わる前の申請書は市民の生活文化の説明や、
民間企業の活動報告が少なく、行政の活動を重視されたものでした。世界の他の認定都市が写真や言葉を通してどのように街の魅力を伝えているか研究し、神戸の魅力をどのように伝えることができるか、
市長や神戸市の担当の方々とたくさんたくさん話をして、申請書を準備されたそうです。そして、このユネスコ・デザイン都市神戸認定のプロジェクトに関わられたことが、
星加さんの今のお仕事のスタイルに大きな影響を与えたともおっしゃっていました。
星加さんは、幼いころから図工が大好きで、また、文化祭などでは、みんながどうやったら楽しめるかを企画したりすることに情熱を注いでいたとのこと。
「この好きな図工や企画を仕事にしたい!」という想いからこの仕事への道を選ばれたそうです。
また、大学生になって東京に出たとき、神戸は海と山に囲まれ、誰に聞いても羨む街であることを感じ、神戸をもっと夢のある街へしていきたいという想いが生まれたそうです。
さらに、大学一年生に阪神・淡路大震災が起こり、地元である神戸が被災したことをきっかけに、神戸に帰って仕事をして、少しでも貢献しようと思われたそうです。
震災がなかったら、「東京で起業していたと思う。それだけ、震災という出来事は、人の流れも変えるチカラがあるのだと思う」ともおっしゃっていました。
自分の好きなコトを仕事にする、とても素敵ですよね。その情熱があるからこそ相手に説得力を持たせていると感じます。 星加さんは『この好きだという気持ちに秘密があるのよ』ともおっしゃいました。その「秘密」とはどんなことなのか、私にはまだまだ想像できないことがありますが、 イキイキとされていてとても輝いて見えました。だから、星加さんにプロデュースをお願いしたいと思う方がたくさんいらっしゃるのだなと思いました。
後編では、星加さんから見た神戸港の魅力を、紹介していきます!
神戸学院大学
取材:赤木 真弓 三金 夕莉 記事:赤木 真弓