神戸学院大学生×明石市×神姫バス×山陽バスによる連携事業「明石市内バス利用促進プロジェクト」の企画発表会を実施しました
2024/11/15
「明石市内バス利用促進プロジェクト 企画発表会」を11月9日に有瀬キャンパスで開催し、経済学部の関谷次博教授、人文学部の矢嶋巌教授、総合リハビリテーション学部の糟谷佐紀教授の3学部3つのゼミの学生が企画発表を行いました。来賓として、永野潔明石副市長をはじめ、明石市や神姫バス、山陽バスの担当者が出席したほか、中村恵学長も応援にかけつけました。
2023年より行われてきた本プロジェクトでは、市民の足である路線バスを活性化し、より魅力的な交通手段とすることを目指して、3学部3つのゼミの学生が明石市内のバス区域におけるフィールドワークや調査を実施。調査結果をもとに、各学部の専門性や学生の視点を生かした企画を考案しました。
■経済学部 関谷ゼミ「子育て世帯のバス利用促進の改善」
昨年度、明石市のバス利用促進策の1つである4ヶ月健診受診者を対象としたバスお試し乗車券の配布時期を3歳6ヶ月健診のタイミングへ変更することを提案し、明石市の政策として採用されました。今年はお試し乗車券利用者へのインタビュー調査を実施。調査結果をふまえ、廃止された西明石駅直通路線の復活と、無料乗車券を紙からICカードに変更することを提案しました。さらに、配布したICカードでのバス利用や、プリコ西明石での支払いに特典を付与することで、より一層の利用者増加を図る案を提示しました。
■人文学部 矢嶋ゼミ「明石市における郊外団地のバス路線持続⇐公園・体育館との連携」
イベントによるバス持続を模索。明石市立石ケ谷公園・明石中央体育会館の利用を通じ、バス路線を活性化させることを提案しました。近隣の高丘団地「高岡校区まちづくり協議会」ご協力のもと、フィールドワーク調査を実施。通院や買い物での利用が多く、団地の住民にとってバス路線への需要が高いことから、バス問題が地域の課題となることを示しました。まずは高丘地区に愛着のある住民に課題意識を持ってもらい、路線の活性化を促進。ゆくゆくはバス路線がつながる周辺の市町と連携することで、バス持続を実現することを提案しました。
■総合リハビリテーション学部 糟谷ゼミ「路線バスの利用促進に向けた提案~学生を対象とした利用実態調査から~」
通学にバスを利用する神戸学院大生に対し、バス利用状況についてアンケート調査を実施。日常生活における利用状況と、路線バスに対するニーズを把握しました。8割以上の回答者が「通学のみ」でバスを利用している点に着目し、日常生活でのバス利用促進に向けて環境改善を提案。Webカメラによるリアルタイム運行状況配信や、運賃の電子決済を導入することを挙げました。また、バス存続危機を認識することで、今後の利用意向が上昇したアンケート結果をふまえ、市民へのバス存続危機の実情を訴える広報活動の実施も提案しました。
3つのゼミからの発表の後、明石市、神姫バス、山陽バスが講評しました。神姫バスと山陽バス担当者は、電子決済の導入や運行状況の配信について前向きに検討していることを伝えました。また、永野潔明石副市長は、バス存続について認識することで今後の利用意向が高まったことは大きな進歩であるとし、改めて本プロジェクトを機に、公共交通機関の利用について自分事として考えることの大切さを学生へ伝えました。
- 人文学部の矢嶋ゼミ生が、明石市のバス路線活性化策を考えるためのフィールドワークを行いました
- 人文学部の矢嶋ゼミ3年次生が、明石市のバス路線活性化策を考えるための夏合宿研究調査を行いました
人文学部 矢嶋ゼミ フィールドワークの様子
- 明石市内バス利用促進プロジェクト 企画案の発表・意見交換会の様子
- 神戸学院大学生×明石市×神姫バス×山陽バスによる連携事業「明石市内バス利用促進プロジェクト」の企画案の発表・意見交換会を実施しました