神戸学院大学

「2024産学共同課題解決ラボ」に本学から2ゼミが参加し、経営学部の島永ゼミが企業特別賞を受賞しました

2024/12/18

表彰される島永ゼミ代表の西尾麻友子さん
表彰される島永ゼミ代表の西尾麻友子さん
発表する島永ゼミ生
発表する島永ゼミ生
受賞を喜ぶ島永ゼミ生
受賞を喜ぶ島永ゼミ生
記念撮影する島永ゼミ
記念撮影する島永ゼミ
発表する木暮ゼミ生
発表する木暮ゼミ生
POPを見せる木暮ゼミ生
POPを見せる木暮ゼミ生
記念撮影する木暮ゼミ
記念撮影する木暮ゼミ

「2024産学共同課題解決ラボ」が12月7日、神戸市東灘区の甲南大学で開かれ、経済学部の木暮衣里准教授の3年次生ゼミと経営学部の島永嵩子教授の3年次生ゼミが参加しました。

京阪神の7大学からゼミ単位で8グループが参加し、蒸し大豆など煮豆加工品の製造販売で知られる食品企業「株式会社マルヤナギ小倉屋」(本社・同市東灘区)の課題解決の方法を大学生の視点から考え、壇上で発表しました。審査の結果、島永ゼミが企業特別賞の「マルヤナギ賞」を受賞しました。

同社は、県内では加東市などで栽培されている兵庫県産もち麦加工品の製造販売も手掛けています。「伝統食材の素晴らしさを若者に伝えるにはどうすれば良いか」「もち麦加工品の販売を伸ばすために、健康食品としての価値をどうアピールすれば良いか」などの企業課題と地域課題を同時に解決するために各グループで知恵を絞りました。

トップで発表した木暮ゼミは「『もち麦』商品の販売拡大と企業ブランドの向上」のテーマで発表しました。子育て層への販売を念頭にスーパーマーケット45店舗で同社の「もち麦」商品について調査し、視覚的な販売戦略と発信するメッセージの統合が重要との観点から、健康に良いという商品価値が一目で分かる工夫や兵庫県産キラリモチを使用していることのPR、ユニークなもち麦のキャラクターと歌を活用して企業のウェブサイトに誘導するなどの展開を考えました。同社の本社ビル1階「まめむぎマルシェ」で実際に「スープ+もち麦ごはん」を試食販売し、医師の推奨以降の高さやもち麦キャラクターとQRコードを入れ、「マルヤナギのもち麦はここがすごい」などとアピールするPOPやチラシも作成して掲示しました。

講評で同社専務取締役の柳本健一さんは「POPなどを使って売場での訴求を高めるというのはこれまでもやっており、POPは置ける場所には置いています。(試食販売で)今回新しく分かったことも教えてもらえばなお良かったです」と述べました。一方、同社総務人事部人材開発室の北澤愛さんは「お客様に積極的に話しかけないと手に取ってもらえない店舗でしたが、みんな店内を良く歩き回っていたと聞きました。初めての試食販売でここまでできたのはすごい。キャラクターに注目したのも面白い」と評価しました。

島永ゼミは「『マルヤナギスナック』で青春を楽しもう」のテーマで発表しました。部活経験のある10代~20代の若い世代を対象にオンラインでアンケート調査を実施し、回答の得られた150人余りのデータをもとに、運動後の補食として同社のスナックの需要があるのではないかと、結論付けました。そこで、同社が米国で販売している蒸し豆スナック「Eat More Beans」に目を付け、パッケージの改善と味のバリエーションの展開を考え、150円から200円程度で販売することを提案しました。さらには認知度を高めるためのサンプル動画を作成して上映しました。

柳本さんは「運動後の若者に150円~200円で買ってもらえる商品が作れるという提案に勇気をもらいました。実現可能な提案です」と述べました。北澤さんも「キャラクターのマルヤナギくんがかわいいと思っていただいていることが分かり、その活用の有効性を再認識しました。運動前後に、タンパク質の豊富な食品を食べないといけないという意識付けの必要性が分かりました」と述べました。

表彰式で島永ゼミを代表して賞状と副賞を受け取った西尾麻友子さんは「みんなの協力のおかげで(受賞)できたので本当に良かったです」と、あいさつしました。指導した島永教授は「若者のウェルビーイングに着目し、アプローチしにくいと言われてきた若者市場への開拓を提案しました。その提案の実行可能性が評価され、ゼミ生にとって大きな励みとなりました。ゼミの持ち味である『相手をワクワクさせる、迫力のあるプレゼンテーション』も力を発揮しました」と、学生の受賞を祝福しました。

※「2024産学共同課題解決ラボ」は「Mラボ 課題解決ラボ」(神戸新聞社主催)が本年度の開催中止となったことから、「Mラボ実行委員会」メンバーである西村順二・甲南大学教授、吉住裕子・未来教育設計代表、森村文一・神戸大学教授、西本章宏・関西学院大学教授が「2024産学共同課題解決ラボ実行委員会」を立ち上げ、運営・実施した活動です。