経営学部の坂本花織さんによるフィギュア北京冬季五輪銅・世界選手権金メダル報告会を開きました
2022/06/22
北京冬季五輪フィギュアスケート女子シングルと団体で二つの銅メダル、世界選手権で金メダルを獲得した経営学部4年次生の坂本花織さんによる報告会が6月20日、ポートアイランド第1キャンパスで開かれました。
学生を対象に両大会の結果を報告するのは初めてで、有瀬キャンパスとはオンラインでつなぎました。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して学生先着約200人が参加しました。席上、坂本さんの活動を支援してきた同窓会の桑原理哲会長、教育後援会の川嶋富美子会長の来賓紹介もありました。
まず、学校法人神戸学院の西本誠實理事長が「坂本さんの演技は神戸学院の関係者全員、卒業生も勇気づけました」と述べ、初めての理事長賞を授与しました。続いて中村恵学長が花束を贈呈して祝福した後、北京冬季五輪女子シングルの上位3人の得点を比較し「坂本さんの演技のスピン、ステップ、構成点の高さを見てください。(トリプルアクセルなどの)ジャンプを封印したことで、どれだけ勇気が必要だったか、どれだけ努力をしたかが分かります」と述べ、その苦労を称えました。
学生を代表して体育会本部会長、中谷綾乃さん(総合リハビリテーション学部4年次生)も「ここにいる学生全員で花織ちゃんのことを応援しています」と述べ、花束を贈呈しました。続いて銅メダルを首からかけた坂本さんがスーツ姿で登壇してあいさつし、「皆さん応援していただき、ありがとうございました。まだ4年次生で授業を受けに来ていますので大学で顔を見かけたらいつでも声をかけてください」と笑顔で呼びかけました。
最後に司会者のインタビューや学生からの質問に答えるトークがありました。北京五輪についての話題では、「前回の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪より周りが見えて、いい緊張感がありました」と余裕も感じさせました。演技については「結果が良かった時はいつもそうですが、最後のジャンプまでは何も覚えていません」と、意外な回答でした。
それでも、「団体も個人も『やりきった』という充実感があり、3位に決まった瞬間、納得がいった」と言います。祝福するLINEのメッセージが一挙に500件以上。「興奮が続いて眠れなかったので朝までかかって返信しました」と打ち明けました。
4歳から始めたフィギュアスケート一筋の道のりを振り返り、「不調でどん底を2回くらい経験しました。こんなつらい思いはもう味わいたくないので、やはりもっと練習を頑張ろうと思いました。コロナ禍で(リンクが閉鎖され)練習ができなくなった後、再開してからは練習がきつくて、もう行きたくないとさえ思ったのですが、試合ではいい結果が出たので、次も表彰台に上がることを想像して頑張ることができました」と話し、飛躍を誓いました。
最後にサプライズとして、会場の参加者に銅メダルを触ってもらうプレゼントがありました。