神戸学院大学

放置竹林から伐採した竹を有効活用して作った皿50枚が学内レストラン「ジョリポー」に導入されました

2024/05/16

竹の皿を使ったシーガルランチの1皿目を手に持つ広報グループの女性職員
竹の皿を使ったシーガルランチの1皿目を手に持つ広報グループの女性職員
シーガルランチの2皿が到着、窓の外の緑が美しい
シーガルランチの2皿が到着、窓の外の緑が美しい
テーブルシートは現代社会学部の菊川講師が作成
テーブルシートは現代社会学部の菊川講師が作成

熊本県内の放置竹林から伐採した竹を有効活用して作った皿50枚がポートアイランド第1キャンパスの学内レストラン「ジョリポー」に導入され、第一弾として5月16日、この皿を使った特別メニューのランチが提供されました。

この皿は東京の国際紙パルプ商事株式会社が販売する「modo-cell®」(末尾に注)ブランドの商品で、優れた生分解性を持つ素材(主原料は竹などの植物繊維)を使っているのが特徴です。使用後は回収、粉砕し、再利用も可能です。生物のみに由来する炭素含有量を示す「バイオマス度」が高く、利用した後に燃やしても、地球温暖化の原因になるとも言われる二酸化炭素の量は増えません。食洗器に入れても傷がつかないように表面を樹脂加工しています。

神戸ポートピアホテルが直営する「ジョリポー」ではこの皿で「シーガルランチ」の料理25食を提供しました。竹炭パンのタラモサンド(サラダ、スープ付き)、スパゲティー・タコと筍のラグーソースの2皿のセットメニューはいずれも竹のイメージを取り入れ、食欲をそそります。テーブルシートには全国各地の竹林を学生と一緒に整備し、竹材の新しい利用方法を研究している現代社会学部の菊川裕幸講師が「竹食器でサスティナブルな未来へ」と題して食器の価値について説明し、竹林荒廃の現状に注目を促しています。

この料理を注文した広報グループの女性らは、「竹からできている皿とは思えず、丈夫そうでとても軽いですね。エコな取り組みを応援します。器にふさわしいお料理もおいしくいただいています。次回の特別メニューが楽しみです」と話していました。

注)「modo-cell®」は株式会社アミカテラの登録商標で、製造も同社が担当しています。問い合わせは国際紙パルプ商事コーポレート・コミュニケーション室(03・3542・4169)。