総合リハビリテーション学部長 西林 保朗
- 学長 岡田 芳男
- 副学長 早木 仁成
- 法学部長・学長補佐 氏家 伸一
- 経済学部長 佐藤伸明
- 経営学部長・学長補佐 角野 信夫
- 人文学部長 清水 寛之
- 総合リハビリテーション学部長 西林 保朗
- 栄養学部長 合田 清
- 薬学部長 谷 昇平
- 実務法学研究科長 小櫻 純
- 事務局長 武仲 哲彰
― 総合リハビリテーション学部長から新年のメッセージ ―
総合リハビリテーション学部長
西林 保朗
みなで学び直しを!
新年あけましておめでとうございます。
2008年度は、われわれ総合リハビリテーション学部の教職員は心して任に当たらなければならない年度です。
学び直して再チャレンジ
「再チャレンジ」が内閣の重要課題として取り上げられ、平成20年度も大型予算化されています。この方面で何とかしなければわが国は危うくなる、との危機感を政府自体がもっていることを表しているのではないでしょうか。この中の重要課題の一つに「学び直し」があります。学ぶ機会を逸していたもの、就職できなかったもの、定年後に再就職したい前期高齢者、社会に適応できなかったものに、「学び」の機会を与えてくれるプロジェクトと考えてよいでしょう。現代は、多くの人たちが定位置を見つけ出せないでいる社会といえるのではないでしょうか。いろいろな原因・誘因があるでしょうが、「学び」の提供に問題はなかったでしょうか。考えてみましょう。森羅万象は超自然によって予定されたものであるかも知れませんが、われわれが関与する世の中の出来事の多くは、関与するものたちの考えや行動いかんによって、大きく左右されることも事実です。教育の効果、崩壊などが最も重要だと考えます。まず教育の提供者サイドが検証し、より良いものにしようとする行動を示さなければ、どのようなアイデアも、絵に描いた餅で終わってしまうでしょう。われわれが、率先して「学び直し」に「再チャレンジ」しましょう。
完成年度を迎える総合リハビリテーション学部
65歳以上のひとが総人口の21%以上を占める超高齢社会が現実のものとなりました。高齢化が進むにつれて、疾病や障害、介護予防や老々介護という社会問題など健康関連の諸問題も国の抱える大きな課題となってきました。このような社会を見据えて、伝統ある栄養学部や薬学部を補完する形で、人文学部人間心理学科と総合リハビリテーション学部が新設されたものと理解しています。地域や社会に貢献する即戦力の養成の必要性を自覚しなければなりません。2005年度入試は、新開設人気があったものと思われますが、その後の推移はわが学部に対する評価が現れてきていると解釈し、心してかかる必要があります。完成年度を迎える2008年度は、これに加えて、高い国家試験合格率と働き甲斐を実感できる職場への高い就職率という重要課題が加わります。真理を求め、個性ある人間味溢れる人材の養成を目的とするわが大学ではありますが、受験者数と国家試験合格率、就職先や就職率などはその目標達成度と社会的評価を如実に表すものと理解すべきです。
大学院設置申請の年度
高度の教育と研究を通して社会貢献を目指す大学にとって、大学院設置は必須課題と心得るべきで、わが学部も申請準備中です。文部科学省との連絡や必要書類の作成などでは、法人、大学、大学院委員会はもとより、事務部門にもおんぶにだっこの状態であることを学部の全教員が認識し、準備段階から積極的に参画してほしいと思います。大学院レベルの教育や研究に不慣れな教員もいることでしょうが、自らが学び、チャレンジする気持ちでことに当たりましょう。学生諸君もより高い学問や研究にチャレンジして欲しいものです。
文部科学省委託事業「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」開講の年度
ご承知の通り、文部科学省委託事業「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」事業に応募した「障害高齢者・障害者を支える人材の資質・意欲向上を目的とした社会人の学び直し事業:①高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース、②障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース」が採択されました。学外の事業評価委員予定者のご指導と,事務部門の積極的な参画なしにはなしえなかったものです。2007年9月に事業がスタートし、半年をかけて開講準備中ですが、経過は非常に順調で、2008年4月には多くの受講生を迎えて開講されることが確実となりました。2009年度終了後に、この事業が文部科学省に評価されれば、全国に拡がるプログラムのプロトタイプとなることでしょう。わが大学としては、より発展させなければならない立場になります。開講後も、学外の事業評価委員や講師、共通教育機構を担当される学内の教員、事務部門の協力なくしてはこの事業は存在しません。このことを理解すれば、事業の神輿を担ぐわが総合リハビリテーション学部の教員は、単に参加するだけではなく、絶えず自己を高めるために、「学び直し」と「再チャレンジ」の精神で日々を過ごす必要があります。
全てのものが、何事に対しても、「学び直し」と「再チャレンジ」の1年にしたいものです。