神戸学院大学生×淡路市職員による政策立案プロジェクトで淡路市長への提案会を実施しました
2024/09/24
学生9人と淡路市職員のコラボチームによる政策立案プレゼンテーションを9月21日に淡路市役所にて行いました。今年度のテーマは、2025年大阪・関西万博に向けたインバウンド需要を見込んだ淡路市-神戸市須磨区を結ぶ海上航路の社会実験(スマアワShip&Cycle)をより効果的にする提案です。
8月から5回にわたる研修会やチーム会議、淡路市内の視察を経てまとめ上げた政策を、淡路市の門康彦市長をはじめ、山名実副市長、富永奈緒美副市長、担当部課長の前で発表しました。当日は田中康介副学長も応援にかけつけました。
A班(須川裕圭さん、松村優花さん、島田翔世さん<以上法学部3年次生>、荻野亮介さん<経営学部2年次生>)は、淡路は「車でしか旅行ができない」というイメージを取り払うべく、移動コストの削減や市内移動の注意点をまとめた、バスによる観光モデルコースの提案を行いました。また更なる改善として、スマアワの乗船料と施設の入場料、土産物などをセットにしたセット割引を実施すること等も提案に加えました。
B班(山崎貴弘さん、中納鈴香さん<以上法学部3年次生>、牛尾悠人さん<人文学部3年次生>、寺尾大和さん<法学部2年次生>、三浦璃音さん<経営学部2年次生>)はスマアワの到着港の一つである岩屋港にターゲットを絞り、自分たちが実際に岩屋港周辺を歩いて気付いた、トイレや自動販売機の場所、坂道や階段、歩道の狭さや休憩スポットといったインフラ面、安全面等の情報を落とし込んだマップを作成。お店の営業状況や景色、住民の温かみなども地図に掲載し、どのような街なのかを事前に知ることで、より深い観光ができると提案を行いました。
発表を聞いていた副市長や各担当部課長からは、「どのように広報するのか」「実際に20分歩くのは遠く感じるのか」「電動キックボードなどはどうか」など、新たな目線でより実務に近い意見が出され、学生たちに刺激を与えました。
提案発表後、門市長、山名副市長、富永副市長がそれぞれ講評を行いました。
門市長は「観光立島を標榜する中、まだまだ整備途上であり、そこに学生の提案が加わったことは大変ありがたい」とコメント。山名副市長は「学生からもらったモデルコースをより派生させて取り組んでいけると感じた。都会とのギャップを楽しむ方法も考えられる」とより発展的な意見を述べました。また、富永副市長は「短い時間のなかで具体的に落とし込めそうな案をいただき感謝している」と学生を労いました。
最後に田中副学長が、教育手法としてのアクティブラーニングの場を与えていただいたこと、本学が大切にしている地元、地域とのつながりをいただいたことに感謝の意を伝えました。
参加した学生からは、「市役所の方と密にかかわる中で、地域のことを心底良くしたいと思う気持ちを知ることができ、自分自身の学びになった」や「はじめはもっと簡単に考えていたが、チームで何かを動かすことが想像以上に難しく悩んだが、参加できてとてもよかった」等の感想があり、淡路市職員の姿を通して、公務員業務への新たな学びを感じ取る機会となりました。
発表までの取り組みの様子はこちら
参考:(スマアワShip&Cycle:https://sumaawa.jp/)
提案会の記事が「津名・岩屋の港町 観光ツアー提案」「神戸学院大生が市長らにプレゼン」の見出しで神戸新聞9月27日朝刊に掲載されました。神戸新聞NEXTの記事(会員限定)はこちら