仲間の存在と技能の向上が
厳しい訓練を乗り越える原動力に。
近所で消防訓練の様子を目にし、人を助けられる消防官の仕事に幼い頃から憧れていた。法律に詳しくなれば強みにもなるだろうと神戸学院大学の法学部へ。他大学にはない学生消防団の活動も魅力だった。例年15人ほどの狭き門。熱意を伝え、入団テストに合格したときは心底うれしかった。まずは全員で動きを合わせる規律訓練を徹底。実際の火災現場で迅速かつ安全な消火活動を行うには、規律ある行動が不可欠だ。さらには走り込みをして身体を鍛え、小型ポンプ操法や救助ロープの結索法、心肺蘇生などの救命処置法を学んでいく。訓練は厳しかったが、仲間の存在と技能の向上が僕に力をくれた。