「2020年度入学生応援プロジェクト」が５月29日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で行われました。コロナ禍で友だち作りなどに苦しんだ2020年度入学生（多くが現３年次生）を中心に学生約700人が一体となり、プロサッカーチーム「ヴィッセル神戸」を応援しました。

■「コロナ禍で苦しんだ学生たちを励ましたい」
このプロジェクトは学生支援センターが社会連携部の協力を得て企画。本学とのパートナーシップ事業の一環としてヴィッセル神戸と共同で主催しました。2020年度はコロナ禍が表面化して入学式が中止になり、授業もほとんどオンラインとなって、当時の入学生は友人を作る機会を失いました。大学生活を十分に楽しめなかったこの年度の入学生を励まし、サッカーの応援を通じて学生同士がつながろうと、２年越しに実現させました。合言葉は「VAMOS」。スペイン語で「さあ、行こう」。サッカー観戦時の応援や励まし、勧誘表現として使われることがあります。

■「客席から手を振ってもらい、うれしかった」チアリーダー部とバトン部
試合前にメインスタンド前でチアリーダー部とバトン部が合同でにぎやかなパフォーマンスを披露しました。演技を終えたチアリーダー部の主将、山本陽菜さん（経営学部４年次生）は「ノエビアスタジアム神戸での演技は初めての経験で緊張しましたが、リハーサル通りにミスなく演じることができました」と晴れやかな笑顔でした。バトン部の主将、畝内七海さん（心理学部３年次生）も「私はノエスタでのパフォーマンスは２回目で、比較的落ち着いてできました」と、緊張も解けた様子でした。２人は「スタンドから手を振ってもらうなど、多くの人に演技を見てもらえてうれしかったです」と話していました。

■ヴィッセル神戸学生サポーターが学生受付業務をサポート
会場の学生受付を担当したのはヴィッセル神戸学生サポーターの32人。学生へのプレゼント用コラボグッズ（応援用マフラータオル、「VAMOS」の文字プリント入りトートバッグ、メッセージ入り「アンリ・シャルパンティエ」しあわせサブレ）の手渡し、入場ゲートの案内などをしました。ブースの前で案内をしていた法学部１年次生の白岩慎一朗さんは、「高校までサッカーをしていました。ポジションはセンターバック。後半は試合も見ることができますので、みんなでヴィッセルを応援します」と話していました。

■ボランティア活動支援室学スタ災害班は「被災地応援物産展」
学生受付の隣ではボランティア活動支援室学生スタッフ災害班が「被災地応援物産展」を開きました。栄養学部３年次生の石井沙樹さんは、「仙台の銘菓などよく売れています。特に今回新たに置いた『ばなちょ』が人気です。２年前はオンライン授業が続き、友だちはツイッターなどSNSで作るしかありませんでした。コロナ禍で被災地には一度も行けていないのが残念ですが、少しでも被災地支援につながればうれしいです」と、懸命に呼び込みをしていました。

■北スタンドからマフラータオルを掲げて応援
試合は北海道コンサドーレ札幌に４対１で勝利しました。本学の学生は北スタンドで、本学とヴィッセル神戸とのオリジナルコラボマフラータオルを高く掲げて応援しました。懸命に応援していた経済学部３年次生の学生は、「サッカー観戦は好きです。今日はボール運びもずっとヴィッセルペースでした。私たちの学年はコロナ禍で友だちつくりに苦労しましたが、今日は友人とゆっくり話すこともできました」と、イベントを楽しんでいました。

取材は本学写真部の藤岡拓巳さん（法学部４年次生）、中村朱里さん（グローバル・コミュニケーション学部２年次生）、本間健悟さん（経営学部１年次生）、新聞会の一色樹さん（人文学部４年次生）、松本こころさん（法学部１年次生）の協力を得ました。Facebookの学生撮影写真はこちら