神戸学院大学

「KOBE観光促進プロジェクト」のキックオフミーティングを開きました

2025/04/17

プロジェクトの概要を説明する神姫バス神戸営業所の生田所長
プロジェクトの概要を説明する神姫バス神戸営業所の生田所長
神姫バスの運行と課題について話す神戸営業所の髙橋さん
神姫バスの運行と課題について話す神戸営業所の髙橋さん
観光活性化についての課題を話す神戸市観光企画課の緒方係長
観光活性化についての課題を話す神戸市観光企画課の緒方係長
交通政策面から課題を話す牛尾さん
交通政策面から課題を話す牛尾さん
グループに分かれ討論する学生たち
グループに分かれ討論する学生たち
国際線の運用開始で利用客の増加が見込まれる神戸空港(神戸市提供)
国際線の運用開始で利用客の増加が見込まれる神戸空港(神戸市提供)
神姫バスのポートループ(同社提供)
神姫バスのポートループ(同社提供)

本学と神姫バス株式会社、神戸市が連携協力して取り組む「KOBE観光促進プロジェクト」のキックオフミーティングが4月16日、ポートアイランド第1キャンパスで開かれました。

神戸空港国際線の運用開始などに伴って外国人観光客の増加が見込まれる中、観光スポットを巡るシティーループをはじめ神戸を中心に多様な路線で路線バスを運行している神姫バスは乗客の利便性向上を目指しています。

また、神戸市は神戸市内への観光客や宿泊者の増加、新たな施設のオープンが相次ぎ魅力を増している神戸港に面した神戸ウォーターフロントへの誘客などを目指しています。

バス利用者や外国人観光客に対する多言語対応、バス運転手不足の解決、神戸空港と市内観光地へのアクセスの改善などの課題を解決する方法を学生がフィールドワークも実施して考え、提案します。

初会合には、経営学部の石賀和義教授とゼミ生17人、グローバル・コミュニケーション学部の森下美和教授とゼミ生5人、社会連携グループの職員2人、神姫バス神戸営業所の生田佳寛所長、髙橋晃子さんと滝口あさみさん、神戸市経済観光局観光企画課の緒方昭彦係長、都市局交通政策課の大西孝弘係長と牛尾亜紀子さんが参加しました。

まず生田所長が開会のあいさつを行い、「神戸は都心や神戸ウォーターフロントの再整備があり、バス利用の需要の増加が見込まれます。商品を認知して購入するまでの過程がインターネットやSNSの普及で変化していますが、交通手段の利便性の向上のため、皆さんの柔軟な発想に期待しています」と述べました。

同じく神戸営業所の髙橋さんは「観光促進プロジェクト概要」「神姫バスの運行と課題」のテーマで報告しました。「神戸観光の目玉の一つとされる有馬温泉と神戸市内観光を定番の観光コースにしたい」という希望を示し、有馬温泉を訪れた後で神戸を周遊せずに姫路城や大阪に向かう人が多いという悩ましさにも触れました。また、ループバスの1日・2日乗車券や、外国人向けのお得な乗車券「Hyogo Amazing Pass」など企画乗車券についてもさらにPRしたいと述べました。

一方、神戸市からは観光企画課の緒方係長が、神戸空港から国際線で訪れる中国、韓国、台湾からの観光客に神戸を訪れるだけではなくて宿泊してもらって地域の経済活性化につなげたいとの希望を語りました。また交通政策課の牛尾さんが「神戸空港から三宮へ向かう交通手段を再検討したい。神戸ウォーターフロントにあまり人が流れていないので、神戸空港から直接そのエリアに行ける方法があれば便利です」との認識を示しました。

後にグループワークで今後の方針や行動について話し合いました。議論の中で、学生からは「海外ではバス利用アプリを使うことが多く、便利なので(導入を)検討してみては」(グローバル・コミュニケーション学部)、「海外からの観光客向けには、1日プランのクーポン券を作って、神戸空港に配置するのも良い」「市内にたくさんQRコードを貼り付けて情報発信すると良い。多言語のホームページを作る必要がある」「ホテルと航空券のセット販売は多いので、バスも組み込んだ商品を開発する」(以上経営学部)などの意見が出ました。学生らは提案の採択を目指し、7月に最終発表会を開催します。