3大学連携プロジェクトが「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」を受賞しました
2010/08/03
平成22年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会と第18回福祉のまちづくりセミナーが3日、神戸市中央区の兵庫県公館であり、本学と阪南大、神戸夙川学院大の学生による「KOBE どこでも車いす」3大学連携プロジェクトチームが今年度の「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」の団体部門・推進会議会長賞に選ばれました。
プロジェクトチームは「平成21年度 地方の元気再生事業」の一環として、本学総合リハビリテーション学部の糟谷佐紀ゼミ、阪南大国際観光学部の前田弘ゼミ、神戸夙川学院大観光文化学部の戸祭達郎ゼミの学生約40人で約1年前に結成。福祉を学ぶ学生と観光を学ぶ学生が協働して、神戸市内を観光する際に車いすを無料レンタルできる「KOBE どこでも車いす」システムを活用した観光マップやツアープランづくりを行い、神戸の街歩きの楽しみ方などについて協議。北野・異人館街や旧居留地界隈、ハーバーランド周辺など7カ所のスポットごとに、フィールドワークを通じてガイドマップを作成しました。この日の大会では、阪南大4年次生の北愛也子さんがチームを代表して井戸敏三知事から表彰状を受けました。その後、受賞者の活動ぶりがスライドで紹介されました。
推進大会に参加した本学の糟谷ゼミ4年次生の細見翔太さんは「私たちと異なり、観光を学んでいる学生たちは車いすの操作方法も知らなかったので最初はやや戸惑いました。観光の仕事でも車いす利用者と触れ合う機会は増えるはずなので、今後は観光学部でも福祉関係の授業を取り入れたらいいと思いました。マップづくりだけで終わるのではなく、結果が出せて有意義でした」と話しました。
また、同4年次生の今井理恵さんは「北野・異人館街周辺のマップを作成しましたが、車いす利用者が実際にこのシステムを使って街歩きをしてくれたのがいい思い出です。受賞できたことは、私たちの活動を広く知ってもらえる機会になるのでうれしい」。
指導した阪南大の前田弘教授は「福祉と観光関係の学生が協力し合ってこうした成果を出したのは、他に例がないのでは」といい、「今後も連携を続けていきたい」と話していました。