兵庫県立舞子高等学校の生徒が「高大連携」講義を初体験しました
2008/07/15
兵庫県立舞子高等学校の2年生約200人が10日、本学ポートアイランドキャンパスに訪れ、大学の講義を受講しました。
同高は3月3日に本学と教育提携協定を締結。この一環として高校の学習内容を深め、進路選択へのモチベーションを高めることを目的に、このたび連携講義を企画しました。
今回、本学を訪れたのは、普通科・環境防災科の生徒で、1限目は法学部、人文学部、2限目は経済学部、経営学部の講義の中から興味や関心のある2分野を選択し受講しました。
1限目の法学部の講義は、佐々木光明教授が「刑事裁判あれこれ『考』」と題して行い、約60人の生徒が参加しました。裁判所さながらの法廷教室を使っての授業では、法廷内の席を佐々木先生が指し、「この席は誰の席?」と質問すると、生徒からは、「裁判員席」「弁護士席」などと元気な答えが返ってきました。また、ゼミ生扮するTシャツ姿でサンダルを履いた被告人とスーツ姿の場合を比較し、スタイル一つで犯罪者のイメージが異なることを見せたりもしました。裁判に何を求めるかで、国によって、法廷の造りや裁判官の服色が異なっていることを説明しました。佐々木先生は、イメージに惑わされず、社会で起きていること、事実を知ることの大切さを強調していました。
受講した生徒は、初めての法廷教室の授業に「少し緊張しました。簡単な例えを交え、身近な話をしてくれたので、興味深く聞けました」と話していました。
この日は、人文学部(「子どもの頃の記憶」清水寛之教授)、経済学部(「経済常識のウソとホント!?」中村恵教授)、経営学部(「便利/不便な情報通信社会」小川賢准教授)の講義も開講され、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
舞子高等学校の沢田一勝先生は、「先生方の言葉や数のマジックに生徒たちも引き込まれていたようだ。生徒たちのアンケートを集約して、進路指導に役立てたい」と話しました。