神戸学院大学

社会連携

神戸観光局 神戸フィルムオフィス担当部長の松下麻里氏が「トップランナー特別講義」で講演しました

2024/07/16

講義する松下氏
講義する松下氏
講義する松下氏
講義する松下氏
講義を聴く受講者
講義を聴く受講者

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。7月15日は、神戸観光局 神戸フィルムオフィス担当部長の松下麻里氏が「映像の力で街を元気に」をテーマに登壇しました。

まず、松下氏は、神戸フィルムオフィスの成り立ちについて、阪神・淡路大震災をきっかけに設立され、神戸で撮影するにあたっての公的な窓口として、その役割を果たしており、国内外から映像作品の撮影誘致やロケーション地の情報提供、自治体との調整、エキストラの手配等、神戸の街のPRを目的に積極的なサポートを行っていると紹介しました。

続いて、神戸で撮影する理由と神戸にとってのメリットをいくつか紹介しました。まず、神戸が撮影場所に適している理由として、海や山など高低差が大きいこと、歴史的建造物がきれいな状態で残っていること、インフラが整っていること、大規模な撮影が可能であることなどをあげました。

次に神戸にとってのメリットとして、大規模な撮影を行うにあたり70人〜100人程度のスタッフ、出演者が神戸を拠点に生活し、その期間が1ヶ月以上に及ぶこともあり、それによる「直接経済効果」や作品公開後の神戸への観光客増加による「間接経済効果」をあげました。

特に昨年は大きな撮影が多く、経済効果の試算では4億円以上もありました。また、何よりも重要なこととして、映像に映ることにより、地域の魅力を発信できることと、良い作品が我が街神戸で撮影され、市民に誇りを感じてもらえることをあげ、今後の発表を楽しみにしてほしいと話しました。

その後、神戸の地形やロケーションを生かして撮影された、いくつかの作品を撮影時のエピソードを交え紹介しました。目立つ観光地以外にも、神戸で普段生活する我々には気づかない、素晴らしい景色や風景があることや本学ポートアイランド第1キャンパス内でも撮影されたことなどを紹介しました。

また、神戸と東日本大震災の被災地等を描いた作品を例にあげ、その製作者から、神戸は大きな震災を乗り越えてきた街という認識があり、神戸の力強い復興は、被災した街にとって希望の光であり、被災地を勇気づけていることを表現したかったと聞き、映像から神戸の復興した街並みを発信する意義や神戸が果たすべき役割を認識したと話しました。

講演を聞いた学生からは、「神戸は魅力が詰まっている街なので、映像を通じてもっと世に出てほしい」「映像制作が単なるエンターテインメントの提供にとどまらず、地域経済の活性化や文化振興に大きく貢献することを学んだ」といった感想が寄せられました。

次回7月22日は、株式会社ユーハイムの河本英雄代表取締役社長が登壇予定です。