神戸学院大学

社会連携

心理学部の村井准教授が土曜公開講座で講義しました

2018/06/13

第75回神戸学院大学土曜公開講座が9日、心理学部開設記念として有瀬キャンパスで開催されました。3回目となる今回は、心理学部の村井佳比子准教授が「いくつになっても好奇心!生涯発達心理学」と題して、好奇心が私たちの知能や心の健康に与える影響について講義があり、324人が受講しました。

現代では引退後の期間が長くなり、好奇心旺盛で活動的な高齢者が増加したため、知能の上昇率が高くなったといいます。ヒトは新しいものに対して「面白い!」と感じる非常に珍しい種であると紹介され、成人しても幼児の特性が残り、人の脳は生涯学習や経験による行動修正が可能であり、大人になってもよく遊び、好奇心旺盛であると述べられました。好奇心という刺激が豊富な環境では、脳内でニューロンが新生され続け、年齢を問わず成長のチャンスをもたらすと村井准教授は説明されました。そんな好奇心ですが、良いことばかりではなく、未熟で衝動的な好奇心に支配された子どもや若者は、大事故を起こす(違法なことに手を出すなど)可能性もあり、ダークサイドの好奇心を制御する必要性も述べられました。

そして好奇心が知能だけでなく、心の健康とも関連していることにも触れ、辛い経験を跳ね返す力(レジリエンス)を作り出すと説明。「好奇心は心の健康のバロメーターでもあり、いくつになっても新しいことにチャレンジして、人生を楽しみましょう」と講演を締め括られました。

受講者からは、「年齢を重ねても、好奇心を持って何事にもチャレンジする大切さを学んだ」「難しいテーマをわかり易く優しく教えてくださってよかった」という声が寄せられ、講義後も熱心に質問をされる方が多く見受けられました。