神戸学院大学

社会連携

学生放送局員が音声ガイドの読み上げ録音を依頼された「KIITO」の生糸検査所ギャラリーを見学しました

2023/05/25

スタッフの大泉さん(右端)、安藤さん(右から2人目)と記念撮影する学生放送局の4人
スタッフの大泉さん(右端)、安藤さん(右から2人目)と記念撮影する学生放送局の4人
大泉さん(右端)から全体の説明を聞く学生ら
大泉さん(右端)から全体の説明を聞く学生ら
安藤さん(左端)から旧生糸検査所の歴史について説明を受ける学生ら
安藤さん(左端)から旧生糸検査所の歴史について説明を受ける学生ら
水分検査機の説明
水分検査機の説明
再繰切断機の説明
再繰切断機の説明
ス―タ―式セリグラフの説明
ス―タ―式セリグラフの説明

学生放送局が「デザイン・クリエイティブ・センター神戸」(神戸市中央区小野浜町1、愛称KIITO)の生糸検査所ギャラリーで流れる音声ガイドの読み上げ録音を依頼され、5月23日、局員の学生4人が施設見学に訪れました。

同センターは旧生糸検査所を改修し、「デザイン都市・神戸」の拠点施設として、神戸税関前で2012年に開館しました。博物館のような展示物を備えたギャラリーは2階にあり、無料で公開されています。施設内にはカフェやラウンジもあり、新港地区の新たな観光スポットになりつつあります。

見学したのは学生放送局長の岩田望さん(総合リハビリテーション学部3年次生)らで、KIITOスタッフの大泉愛子さんと安藤友美さんの案内で施設の歴史や展示されている多数の品質検査機器の説明を受けました。

かつて日本の輸出品として最も重要だった生糸の品質を検査する施設として、同検査所は1927年、横浜に次いでミナト神戸の海の近くにも建設されました。当初は神戸市立でしたが、後に国に移管。生糸輸出の黄金期だった昭和初期には神戸の検査所だけで約700人の職員がいたとされます。「ゴシック様式」とされる重厚な歴史的建造物は休館と新館があり、当時のデザイン性の高さも物語っています。年に1度開催される「オープンKIITO」では、元検査員の女性による使用法紹介のツアーも実施されています。

学生らが音声ガイドを作るのは年表、各機器の説明など31項目あり、会場に表示するQRコードで聞くことができるように準備が進んでいます。スタッフからは生糸の正確な重さを量る水分検査機、生糸の強さの指標となる切断回数を調べる再繰切断機、生糸の強度と伸び率を検査するス―タ―式セリグラフなどの機能や使い方について懇切丁寧に説明を受けました。詳細を理解したことで、より的確に原稿を読み上げることができます。

岩田さんは「どの機器も興味深く、実際に人の目で品質を確認していたというところに一番感心しました」と、見学した感想を述べました。ガイドの読み上げ録音は、有瀬キャンパスの学生放送局サテライトスタジオで実施します。録音する学生の声を少数に絞り、ノイズをデジタル処理して聞きやすい音声に加工する予定にしています。 

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