本学大学院薬学研究科は独立行政法人理化学研究所と「教育・研究協力に関する協定」を締結しました
2011/06/01
本学大学院薬学研究科(福森義信研究科長)は独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と「教育・研究協力に関する協定」を締結し、調印式が6月1日、ポートアイランドキャンパスで行われました。
本学薬学部は6年制の薬学教育を行っており、これを基礎とした大学院博士課程(4年)の開設を来年4月に予定しています。理研との協定は、大学院博士課程における教育と研究を一層充実させるため、高度の研究レベルを持つ理研に協力を要請しました。理研は本学薬学部と同じ神戸ポートアイランドに位置しているため、日常的な交流が期待されます。
C号館薬学部長室で行われた式は、理化学研究所から、分子イメージング科学研究センター長の渡辺恭良氏、神戸研究所副所長の齋藤茂和氏、分子イメージング科学研究センターチームリーダーの尾上浩隆氏が出席され、神戸学院大学からは福森義信薬学研究科長、岡本博副学長、そして津田裕子薬学研究科教授が出席しました。
渡辺センター長は「分子イメージングは、これまで可視化されていなかった個体内での分子の動きを見えるようにする手法です。個体にダメージを与えることなく、生きたまま体内の様子を観察できるのが特徴です。今後の医療を変える極めて重要な分野で、世界各地で集中的な研究・開発が行われていますが、技術の進歩とともにたくさんの人材、研究マインドを持った薬学系の大学院博士課程出身者が必要になります。貴学には、臨床薬剤師としてこの分野にたずさわれる人材を養成してほしいし、協定をきっかけとして我々も人材養成にたずさわりたい」と述べました。
また、本学の福森研究科長は協定への謝辞を述べたあと、「薬学部はもともと基礎指向が強い学部ですが、6年制を契機に医療に展開するということがどうしても必要になってきました。これからの新しい薬剤師像をどのように作り上げていくかが懸案になっていますが、現場での臨床実務能力だけでなく、優れた研究力を発揮できる薬剤師の養成を行っていきたい。その意味でも、理化学研究所のご協力をいただけることは大変に心強く思っております」と抱負を語りました。