神戸学院大学

社会連携

経済学部の安逹啓介講師がもとまちこども大学のワークショップを実施しました

2021/09/20

木の活用法について説明する安逹講師
木の活用法について説明する安逹講師
ブックスタンド制作の様子
ブックスタンド制作の様子
完成したブックスタンドに本を入れる子どもたち
完成したブックスタンドに本を入れる子どもたち

8月22日、経済学部の安逹啓介講師によるワークショップ「森林がつくる未来と木の持つ可能性~オリジナルブックスタンドをつくろう!~」をオンラインで開催しました。小学生と保護者の9組が、それぞれの自宅でオリジナルブックスタンド制作に挑戦しました。

2018年に大丸神戸店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、協定に基づくプログラムとして「もとまち こども大学」を開催しています。今年は、新型コロナウイルス感染拡大状況を踏まえて、「夏休み特別企画」として5つのオンラインプログラムを開催しました。

「森林」という言葉から何を連想するか、という安逹講師の問いかけからワークショップが始まりました。子どもたちは「樹木が紅葉している」「珍しい動物や昆虫がいる」といった森林を想像したようです。日本にはたくさんの種類の森林があり、季節によって姿・印象が一変します。同じ木でも針葉樹(人工林)と広葉樹(天然林)があることを参加者の方々に学んでいただきました。

「人の暮らしや文化は『木』に支えられてきました。木材は加工することで建物の柱や家具、紙の原料、燃料にもなります。それだけでなく森林は存在するだけで、山崩れを防ぎ、水を綺麗にし、二酸化炭素を吸収するという森林生態系サービスで人に70兆円以上の便益をもたらしています。」と話す安逹講師に、子どもたちは驚きの表情を浮かべていました。

世界の森林がとてつもない速さで消滅している一方で、日本では森林が増え続けています。しかしその豊富な資源を活かせておらず、新しい木の使い方が求められています。そのアイデアを考えるため、実際に木を肌で感じながらオリジナルブックスタンドを制作しました。事前に自宅へ郵送している木材を、画面越しの安逹講師の指示を受けながら組み立てていきました。ビス止め作業に苦戦する場面もありましたが、保護者の力を借りながら無事に全ての組が自分だけのブックスタンドを作ることができました。完成するや否や、嬉しそうに教科書や漫画をいれる子どもたちの姿が印象的でした。

ブックスタンド制作を通して、実際に木を感じた子どもたちからは、「木でサングラスを作りたい」「木製のふかふか枕が欲しい」といった面白いアイデアがたくさん出てきました。もしかするとワークショップの参加者の方々から、木を使った新製品の開発者が出るかもしれません。