神戸学院大学

社会連携

六甲バター株式会社代表取締役社長兼CEO塚本浩康氏がトップランナー特別講義で講演しました

2023/06/13

講義の様子
講義の様子
講義の様子
講義の様子

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。第9回目の6月5日は、経済学部の卒業生である六甲バター株式会社の代表取締役社長兼CEO塚本浩康氏が「これからも社会に必要とされる企業であり続ける」をテーマに登壇しました。

六甲バターは、「健康で、明るく、楽しい食文化の提供によって社会に貢献する」という経営理念の下、社会に貢献することを経営理念に掲げています。マーガリン製造からスタートし、プロセスチーズの製造を開始、ソーセージからヒントを得た世界初の「スティックチーズ」や日本初の「スライスチーズ」などを開発。ロングセラー商品であるQBBベビーチーズをはじめ、数々のユニークな商品を生み出し、現在では売上419億円のほとんどがチーズであると説明しました。

六甲バターが提供する価値は、「開発先導型活力企業」として、「安い(消費者が求めやすい値段)、便利(どこでも手に入る)、これしかない(オンリーワン)」と説明し、同社のブランド「QBB」を「ナチュラルチーズを超えるプロセスチーズ」にすることを目標に開発にチャレンジしていると説明しました。また商品開発だけでなく、売り方の開発も行っており、開発力と営業力で売上が10年間で約2倍になった秘話も紹介しました。

その後、開発先導型活力企業として、商品だけでなく、経営の仕組みを変える事例として「アメーバ経営(全社員が経営に参加する仕組み)」により社員一人ひとりが経営者意識を持つことの重要性に触れ、経営は「そろばん(部門別採算)とロマン(六甲バターフィロソフィー)」が、両輪であると説きました。また、69項目ある「六甲バターフィロソフィー」の中で、塚本氏のもっとも好きな項目は「3S(スモール、スロー、ステディ)で成長する」であり「わずかでもいいから着実にやっていく」という考えを大切にしていると述べました。

塚本氏は、最後に学生へのメッセージとして、「どんなことも自分で考えて確かめて判断してほしい。流されて生きるよりも自らもがいて乗り越えて社会人になってほしい。そういう人をこちらも待っている」と締め括りました。

学生からは、「自分も新しいことに挑戦し続けたい」「失敗することを恐れてしまいがちだが、失敗からしか学べないこともあると気づかされた」などの感想がありました。

次回、6月12日は、株式会社サンテレビジョン 代表取締役社長の門野隆弘氏の講演予定です。