神戸学院大学

社会連携

株式会社フェリシモ代表取締役社長の矢崎和彦氏が「トップランナー特別講義」で講演しました

2024/06/17

講義する矢崎氏
講義する矢崎氏
講義を聴く受講者
講義を聴く受講者
講義にはスライドを使用
講義にはスライドを使用

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。6月10日は、株式会社フェリシモの代表取締役社長の矢崎和彦氏が「しあわせをつくる仕事〜フェリシモのケーススタディ〜」をテーマに登壇しました。

フェリシモは、1990年代からインターネットを活用した事業展開を進めており、現在ではネット通販が主力となっています。創業当初は、AmazonやYahooも存在しない時代にネットビジネスを開始し、現在では、多くの企業とのコラボレーションを通じて、独創的な商品を開発し、提供しています。

冒頭、矢崎氏が「あなたは今幸せを感じていますか」と問いかけ、それに対し86%の人が幸せだと回答しました。次に「地球に感情があったとして地球は幸せですか」と問い、90%以上が不幸せだと回答しています。また「地球環境が自分の幸せに影響を及ぼすと思いますか」との問いには90%以上が影響を及ぼすと答えています。

これは多くの人が自分の幸せと地球環境が関係していると意識はできているが、行動はできていないことを表しており、人と環境問題が分離してしまっていると話しました。

また矢崎氏はビジネスを通して、社会全体の幸せを実現することの重要性を強調しました。

フェリシモは、事業性、独創性、社会性の3つの要素を満たすことを重視し、これらが重なる事業を推進し、具体的には、商品作りから販売、社会貢献活動まで、一貫して「共に幸せになる」ことを目指していると語りました。
フェリシモという社名は、ラテン語で「至福」を意味する“FELICITY”に、「至福」に強調を表す接尾語“SSIMO”をつけて=FELISSIMO、「最大級で最上級のしあわせ」を作る会社になりたいという思いが込められています。

矢崎氏は「人生は物語。あなたが主人公、監督であり脚本家にもなれる。こんな風に考えると、どんな大変な状況でも俯瞰的に自分をみることができる」と学生らにアドバイスし、最後に「“Passion Driven”(情熱駆動)大事なものは自分の中から沸々と出てくるもの、学生の皆さんはまだ若いのでなんでもできるよ」と学生にエールを送りました。

学生からは、「情熱駆動という言葉を聞いて、自分の中で沸々と湧き上がる場所・モノをこれからの人生で見つけていきたいと思った」。「まだ20歳なので、ただ生きて流れ着く未来を待つのではなく“今日何をするか”を意識しながら生きていきたい」などの感想がありました。

次回、6月17日は、株式会社デジアラホールディングス代表取締役の有本 哲也氏が登壇予定です。