神戸学院大学

社会連携

FIBA(国際バスケット連盟)北村正揮氏による特別講演を社会連携部主催で実施しました

2024/12/23

講演する北村氏
講演する北村氏
講演する北村氏
講演する北村氏
スライドを見せながら話す北村氏
スライドを見せながら話す北村氏

FIBA(国際バスケットボール連盟)で唯一の日本人職員である北村正揮氏による特別講演を12月18日にポートアイランド第1キャンパスで開催しました。

北村氏は、高校卒業後、アメリカのワシントン州立大学へ留学し、スポーツマネジメントを学びました。卒業後は日本へ帰国し、大阪エヴェッサの通訳や兵庫県初のプロバスケットボールチームの立ち上げに携わりました。2021年の東京五輪ではFIBAシニアスタッフの経験を積み、その後、神戸ストークスの代表取締役社長を務めました。現在はスイスに拠点を移し、FIBAで唯一の日本人職員として競技人口の拡大や競技環境の整備、規約の制定等に尽力しています。

講演では、初めに物価や食事、街の風景、職場環境からスイスの生活について紹介。その後、FIBAのオフィス内やオリンピック会場などをスライドで映しながら、パリ五輪では歴史的建造物そのものを3×3(スリーエックススリー)の試合会場にし、会場からあふれるほどの観客を集め熱狂の渦に包まれ、3×3という競技を世界へ広く伝えることができたことなど、FIBAでの仕事内容ついて話をしました。

また、FIBAのオフィスには13か国からメンバーが集まっており、普段はフランス語やドイツ語が飛び交っているそうです。しかし、会議となれば各々が自然に英語でのコミュニケーションに切り替え、メンバー全員で討論が行われることを紹介しました。

次に、高校卒業後からFIBAで働くまでの北村氏の軌跡を、人生のターニングポイントを起点に振り返っていきました。留学・就職・海外への移住など、人生で大きな選択をする際に何を想い選択をしてきたのかについて語りました。

最後に、これから人生の岐路を迎える学生に向けて、「マインドセットを変えて情報収集を積極的に行うことで、よりよい選択をしてほしい」とエールを送り、講演を締めくくりました。

質疑応答の時間には、学生から、海外でのキャリア形成や外国語でのコミュニケーションに関する質問が多くあがりました。

「コミュニケーションで重視していることは?」「英語力を高めるためには海外で仕事をすべき?」との質問には、海外で働く際に求められる人物像と併せてコミュニケーションのポイントを解説しました。「国際機関で求められる人材は、英語が上手な人ではなく、英語を使って交渉ができる人」との回答には多くの学生が聞き入っていました。

また、「次に挑戦したいことはありますか?」との質問には、ベンチマークがないため今後どうなるかわからないとしつつも、「自分がこれまでしてきたことを体系化し、進路に悩む学生や海外を目指す人々に伝えていければ」と答えました。

短い時間の中で、すべての質問に答えてもらうことができず、講演後にも北村氏を取り囲む学生の姿が見ありました。学生にとってもより多くの情報を収集できる貴重な機会となりました。