神戸学院大学

社会連携

薬学部の科学クラブが大丸神戸店で科学イベントを実施しました

2018/08/18

偏光板万華鏡の説明をする佐藤翔輝さん
偏光板万華鏡の説明をする佐藤翔輝さん
クラウドスライムの説明をする阿部和也さん
クラウドスライムの説明をする阿部和也さん
凧の飛ばし方を説明する、鼻崎奈千子さんと佐藤瞭祐さん
凧の飛ばし方を説明する、鼻崎奈千子さんと佐藤瞭祐さん

神戸学院大学では、昨年度より大丸神戸店と連携して「もとまちこども大学」を開催しています。7月5日に同店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、協定に基づくはじめてのプログラムとして、夏休み特別企画「おとなとこどもの夏祭り」においてワークショップイベントなどを4日間に渡り開催しました。

3日目の8月18日は「神戸学院サイエンスLab.」を、同店の1階メインステージ前で開催。薬学部の科学クラブから、岩崎彩夏さん、清原千尋さん(ともに3年次生)、福庭彩さん、池野貴美子さん(ともに2年次生)ら15人の学生が参加し、偏光板を使った万華鏡作りなど3つの実験プログラムを行いました。

「偏光板万華鏡を作ってのぞいてみよう!」では、一定方向に進む光しか通さない偏光板の構造を応用。紙コップの底を使って偏光板を二重にし、片方の偏光板にセロハンテーテープを色々な角度で貼り付けます。こうすることで、テープの長さ方向と幅方向で屈折率が変わるとともに、重なる厚みによって偏光の状態が変化します。その色が変わる原理を使って、オリジナルの万華鏡作りを行いました。紙コップを3つ準備し、2つの紙コップの底に偏光板を貼り付けます。3つ目の紙コップは、事前に円形に切り抜いておき、そこに好みの角度にセロハンテープを貼り重ねた偏光板を貼り付けます。外側の紙コップにはカラーペンで好みのイラストを描いてもらい、3つの紙コップを重ねたら完成です。紙コップを回すことで、底に貼った偏光板の色がくるくると変わり、まるで万華鏡のような不思議な世界を覗き見ることができます。

次の「クラウドスライムを作ってみよう!」では、洗濯糊などを使ったスライムに木工用ボンドと、多量の水を吸収して膨らむ特性を持つ高吸水性ポリマーを混ぜて、雲のような見た目のスライムを作りました。洗濯糊に木工用ボンドを混ぜ、全体がしっかりと混ざったら水を入れます。次にボディークリーム・シェービングフォーム・ハンドソープを加えてから、最後に水にホウ砂を溶かしたホウ砂水を入れてスライムを作ります。高吸水性ポリマーをトレーに入れ、適量の水を加えて含ませたら、先程出来たスライムに少しずつ混ぜ込み、全体が均一に馴染んだら完成です。ふわふわとした不思議な触感のスライムに子どもたちも大興奮。出来上がったスライムで心行くまで感触を楽しんでいました。

3つ目の「ミニ凧を作って遊んでみよう!」では、発砲ポリエチレンシートに好きなイラストを描いてもらい、凧が風を受けた時に前傾するように、重心より少し上に凧糸を付けます。次に左右対称に反った形になるように、裏面に2本の凧糸を貼り付けます。こうすることで風を左右均等に逃すことができ、凧がぶれるのを防ぎます。最後に凧が安定するように好みの色の尻尾をつけて完成です。凧上げの経験がない子どもは、初めての凧上げに挑戦。学生たちに教えてもらいながら、オリジナルのミニ凧を上手に飛ばしていました。

開場から閉場までの間に約500人の方々が訪れ、子どもたちだけでなく家族で楽しみながら体験いただき「チラシを見て、今日の実験をとても楽しみにしていました」などのお声をいただきました。