神戸学院大学

社会連携

グローバル・コミュニケーション学部の森下准教授が大丸神戸店でワークショップを実施しました

2018/10/09

「ハロウィンの基礎知識」について説明する森下准教授
「ハロウィンの基礎知識」について説明する森下准教授
ジャック・オー・ランタン作りを説明する安井智哉さん
ジャック・オー・ランタン作りを説明する安井智哉さん
どんな顔にするか、子どもたちと一緒に考えました
どんな顔にするか、子どもたちと一緒に考えました
こどもに手作りの撮影用セットの説明をする柿木風花さん
こどもに手作りの撮影用セットの説明をする柿木風花さん

本学は、大丸神戸店と「地域社会の活性化と生涯学習の振興に関する包括連携協定」を締結し、協定に基づくプログラムとして「もとまちこども大学」を開催しています。

その一環として、グローバル・コミュニケーション学部の森下美和准教授が「Happy Halloween ~ハロウィンのルーツを学んで、ジャック・オー・ランタンを作ろう!~」を大丸神戸店1階のメインステージ前で6日に実施。小学生とその保護者10組が参加し、森下ゼミの堀口大和さん、岡田萌香さん、栗山舞依さん、小段梨奈さん、柿木風花さん、安井智哉さん(いずれも2年次生)ら6人が学生スタッフを務めました。

最初に、ハロウィンの基礎知識として、古代ヨーロッパの原住民であるケルト人の宗教的な祭りがルーツであり、10月31日を1年の終わりと考えて「この日に死者の魂がこの世に帰ってくる」という言い伝えがあることを説明。日本でいうところの「盆」によく似ていることや、それを踏まえた上で「盆」と「ハロウィン」を比較しながら、双方の文化について学んでもらいました。次に、「『Trick or Treat』とはどんな意味?」「どうしてハロウィンには仮装をするの?」などのクイズを出題し、正解したポイントが高い順番にお菓子のプレゼントを実施。知っているようで本当の意味や習慣を知らないことが多く、仮装やパーティーなどのイメージが先行しがちな「ハロウィン」の本当の意味を学んでもらいました。

さらに、ジャック・オー・ランタンの素材となるカボチャについて説明しました。カボチャは大きく分けて「日本カボチャ」「西洋カボチャ」「ペポカボチャ」の3種類に分類することができます。日本カボチャのルーツは諸説ありますが、16世紀半ばに中国経由で日本に伝わったと言われており、日本で最初に伝わったカボチャとしては「黒皮かぼちゃ」、京野菜で有名な「鹿ケ谷かぼちゃ」などがあります。次に、西洋カボチャは当初、19世紀にアメリカから導入された飼料用でしたが、明治に入って品種改良が進み、食用として急激に普及しました。代表的な「黒皮栗南瓜」は現在、一般的に広く流通しているカボチャの代名詞的な品種であり、「みやこかぼちゃ」や「えびす南瓜」などの品種群の総称です。そして最後は「ペポカボチャ」。ペポカボチャの中には、「ズッキーニ」や「金糸瓜(ソウメンカボチャ)」といったなじみ深い野菜も含まれている他、食用としてだけでなく、イベント用や家畜の飼料用、その他「おもちゃカボチャ」「ベビーパム」などといったハロウィンの時にランタンとして使われるカボチャの多くもペポカボチャに分類されます。イベント当日にジャック・オー・ランタン作りの材料として準備したのは「プッチーニ(西洋かぼちゃ)」で、神戸市西区岩岡にある農家で特別に育てていただいたもの。それを踏まえて、神戸市にはたくさんの農水産物が生産されていることを併せて説明しました。

最後にはいよいよジャック・オー・ランタン作りです。子どもたちにプッチーニを1人2つ選んでもらい、彫刻刀を使って掘っていきます。始めにカボチャの中身をくりぬくための穴を開け、スプーンを使って種やワタなどをかき出します。そして中身がきれいにかき出せたら、目・鼻・口の形や位置を決めて「顔」を作り、くりぬけたら完成です!

完成したジャック・オー・ランタンは、学生たちが事前に制作した撮影用のセットの中に入れて撮影してもらいました。初めてのランタン作りに子どもたちも終始笑顔。世界で1つだけのオリジナルのジャック・オー・ランタンを完成させました。