「大学都市KOBE SDGsマルシェ」を開催し、経営学部、現代社会学部、薬学部の学生が参加しました
2024/12/13
一般社団法人神戸産官学プラットフォーム主催「大学都市KOBE SDGsマルシェ」が12月8日に甲南大学岡本キャンパスにおいて開催され、本学からは経営学部・辻幸恵教授のゼミ、柳久恒准教授のゼミ(コベルコ神戸スティーラーズ)、楽農アカデミー、Carbon herb farm(薬学部生)がブースを出展しました。さらにスペシャルトークセッションには、現代社会学部の中野雅至教授、リカレントプログラムに同学部の菊川裕幸講師が登壇しました。
「大学都市KOBE SDGsマルシェ」は、一般社団法人神戸産官学プラットフォームのプロジェクトとして、神戸市内の大学・企業・団体で展開される多彩なSDGsチャレンジを集結させ、各チャレンジを来場者と楽しみながら共有するイベントです。初開催となった今回は35ブースが出展し、学生によるSDGsチャレンジピッチ、産官学の有識者によるSDGsスペシャルトークセッション、大学が提供するリカレントプログラムと大きく3つのイベントが同時に開催され、500人以上の来場者がイベントを楽しみました。
ブース出展
経営学部辻ゼミ(神戸紅茶コラボ フェアトレード紅茶、フェアトレードが学べるゲーム開発)
辻ゼミはクラウドファンディングを実施した2つの取り組みをブースで展開しました。神戸紅茶との取り組みでは、オリジナル紅茶の制作紹介と、試飲を実施。フェアトレードが学べる教材開発の取り組みでは、開発した教材を体験できるブースを展開しました。
経営学部柳ゼミ×コベルコ神戸スティーラーズ(ラグビーから学ぶSDGs)
ラグビーとSDGsとの関係性を伝えるブースを展開。参加者はラグビーSDGsドリルを解くことでSDGsを学びました。また、体験ゲームやパス練習を通じて、実際にラグビーにも触れました。来場者らは、「ラグビーとSDGsの関係について初めて考えました」「SDGsとラグビーの価値観について学べました」「ラグビーのイメージがとても良くなりました」といった声を寄せました。
楽農アカデミー(リカレント教育プログラム)
楽農アカデミーは、本学とJA兵庫六甲、神戸市が連携し、産官学の新たな取り組みとして、農業人材育成に向けたプログラムです。2023年度から開講し、2年目を迎えました。今回は、楽農アカデミーの圃場で収穫した野菜の展示、楽農アカデミーの概要および3期生の募集を行いました。
Carbon herb farm(薬学部生)
薬学部2年次生の大西花歩さんは、高齢化により休耕田が増えていく町の現状に気づき、実家の休耕田をどうにか活用できないかと思い立ち、ハーブ栽培をはじめました。土壌改良から始まり、栽培・収穫・商品化したハーブティーや雑貨を販売しました。また、同時にワークショップも開催し、来場者は8種類のハーブを使った、オリジナルポプリづくりを楽しみました。
学生によるSDGsチャレンジピッチ
経営学部辻ゼミ
フェアトレードの普及をゼミの主活動としており、大学祭等でのフェアトレード商品の販売、啓蒙活動として神戸マルイでの商品展示やパネル展示を実施。さらには地域のイベントで神戸珈琲とのコラボ商品であるマナビーブレンドを販売する等、フェアトレードの普及活動を行ってきました。これから商品の販売だけでなく、フェアトレードが学べる教材を使った授業展開等も企画していると発表しました。
現代社会学部菊川ゼミ
9月28日、29日に丹波篠山市で実施した「山賊ワイルドラン&炎の宴」の企画から実施について発表しました。丹波篠山市の地域課題の認識や魅力発信のため、クイズや間伐体験といったランアクティビティを企画することでランナーたちに学びの機会を創出する工夫を行いました。さらに間伐体験で伐採した竹林を焚火に活用することで、放置竹林整備の一助にもなるよう工夫を凝らしていると紹介しました。
SDGsスペシャルトークセッション
現代社会学部 中野雅至教授
「誰一人と取り残さない『人づくり』を考える」をテーマに現代社会学部の中野教授が神戸市の黒田慶子副市長、甲南大学経済学部の石川路子教授らとともに登壇しました。冒頭、ラヴィベル株式会社の佳山奈央代表取締役社長、一般社団法人まなびのみなとの勝瀬祐介事務局長の各自の取り組みについて紹介があり、それら取り組みに対して中野教授がコメントを述べました。中野教授は、佳山氏の取り組みの中で育児を行う父親も対象にしていることや子どもの親という見られ方ではなく一個人を尊重したイベントの実施について驚きを交え、評価しました。また、勝瀬氏の高校生に役割を与えてまちづくりの担い手としての地域に貢献していることを評価し、今後も継続して活動を続けてほしいと話しました。
リカレントプログラム
現代社会学部 菊川裕幸講師
15人が参加した当プログラムでは、前半に、神戸市の「神戸ネクストファーマー制度」を活用した楽農アカデミーの取り組みや農業の基礎的な内容を講演しました。後半には「プランツギャザリング体験」を行いました。花苗を分解し、好きな組み合わせを作り、土の代わりに間伐材等を利用したDWファイバーを使用することで環境負荷の少ないオリジナルの花苗を再構築します。参加者は「花を買って育てるだけじゃない楽しみ方を知れてよかった。家でも実践してみたいと思う」といった感想を述べました。