神戸学院大学

社会連携

クリムゾンフットボールクラブの池田社長が講演しました

2015/06/25

本学がパートナーシップ契約を結んでいる「ヴィッセル神戸」を運営するクリムゾンフットボールクラブの池田敦司社長が6月25日、ポートアイランドキャンパスで「プロスポーツ経営で目指すことは何か~勝つことで観客は増えるのか?お金をかければ強くなるのか?~」のテーマで特別講演会を開催。現代社会学部の1年次生約150人が聴講しました。

池田社長は宮城県仙台市出身。(株) 楽天野球団取締役副社長を務めた後、今年2月、クリムゾンフットボールクラブ代表取締役社長に就任しました。池田社長は、プロスポーツの経営について、選手の年俸やチーム運営にかかる支出と、広告スポンサー料、放映権料などの収入の話から始め、プロ野球の球団を例に挙げながら、勝っても観客動員がうまくいかないケースや、順位が下がっても観客が増えた実例、経営破綻した事例などを紹介。「スポーツ経営とは、正常な企業経営ができて、初めてプロフェッショナルスポーツが成立する」と語り、「チームが強くないと、ファンもスポンサーもついてこない」「選手も戦っているが、経営も存続をかけて戦いをやっている」と述べました。

また、楽天野球団にいた2011年、開幕を2週間後に控えた3月11日に東日本大震災が発生したこと、その後の選手や球団の動き、2年後に優勝し日本一になったことなども詳しく紹介。プロスポーツ企業にとっては、存続すること、地域と一体化すること、文化を作ることが一番の目標であると強調しました。さらに、日本のプロ野球の球団、メジャーリーグ球団、国内、海外のプロサッカー球団の事業規模を紹介しながら、ホームタウンと集客率について、ヴィッセル神戸は「人口の割に、まだまだ少ない」といい、「神戸市民に愛されるクラブ、神戸市民が誇りに思うクラブになるために、考え、仮説を立て、実行しなければいけない。結果を検証して、うまくいけばそういう仕組みを作っていくことが最も大事なことだと思っている」と経営理念を述べました。
講演後、学生からは「地域と一体化するために、どんな活動をしていますか」「防災対策はできていますか」「ホームとアウェーの収益の取り分は」など、さまざまな質問が出ました。