神戸学院大学

社会連携

株式会社ユーハイムの河本英雄代表取締役社長が「トップランナー特別講義」で講演しました

2024/07/31

講義する河本氏
講義する河本氏
「THEO(テオ)」の開発について紹介する河本氏
「THEO(テオ)」の開発について紹介する河本氏
学生へユーハイムのバウムクーヘンを進呈する河本氏
学生へユーハイムのバウムクーヘンを進呈する河本氏

地元神戸の企業経営者の方々が、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語る「トップランナー特別講義」。最終回の7月22日の講義は、誰もが知っている洋菓子メーカーである株式会社ユーハイムの河本英雄代表取締役社長が「PEACE BY PIECE お菓子には世界を平和にする力がある」をテーマに登壇しました。

まず、初めにバウムクーヘンAI職人「THEO(テオ)」の開発について紹介しました。マイクロソフトが開発を支援し、神戸に国内初のAI拠点「Microsoft AI Co-Innovation Lab」が開設されたことを受け、ユーハイムはいち早くこのサービスを利用しAI×バウムクーヘンをクラウド化して「レシピ共有」の仕組みつくりを完成させました。「THEO(テオ)」は職人の焼き工程を学習しデータ化し、クラウドにつなげることで世界中へのレシピの共有を可能とし、いつでもどこでもだれでも職人が焼いたものと同じ味のバウムクーヘンを作ることが出来ます。

続いて、ある大学の先生から「地球の裏側に行かないか」と誘いを受けたことが「THEO(テオ)」を作るきっかけとなったエピソードを紹介しました。

その大学の先生とともに南アフリカのスラム街へ行くことになり、スラム街にあるお菓子屋で購入したお菓子をもらった子どもは、一人で食べることはせず、仲間に分けてみんなで食べていました。それが当たり前の光景だと知り、自分だけではなく周りの人と幸せを共有しようとする姿勢に感銘を受け、今の世の中「経済的な豊かさではなく幸せが大事、みんなで幸せになるもの」だと語りました。

その出来事から、河本氏は「南アフリカの子どもたちへバウムクーヘンを食べさせたい!」という夢の実現に向けて「THEO(テオ)」の開発に邁進し、1年後に商品化に成功しました。今では、日本だけではなく、全世界でAI職人「THEO(テオ)」が活躍していると紹介しました。

最後に、河本氏は、「夢・希望をデジタル活用することで、世界がつながり、世界がより幸せになっていくことが可能となった。自分たちが幸せになれるように、自分たちの時代を自分の手で作っていく、自分の思いが夢につながるからこそ、夢をもって、夢をかたちにしてほしい」と締め括り、授業の最後に、受講した全学生へユーハイムのバウムクーヘンを進呈しました。

講演を聞いた学生からは「自分の夢を貫くためにできることの模索とチャンスを逃さないことを強く意識したいと感じた」「幸せは一人ではなく皆で一緒になっていくものだというお話がとても印象に残りました」といった感想が寄せられました。

今回の授業で今年度のトップランナー特別講義はすべて終了となります。