阪神・淡路大震災から29年 法人・大学幹部は犠牲者の冥福を祈り、学生は能登半島地震被災者のために緊急募金活動を実施しました
2024/01/17
阪神・淡路大震災から29年を迎えた1月17日、本学の学生や教職員も被災体験を語り継ぎ、犠牲者の冥福を祈りました。また、本学学生などでつくる学生グループがJR三ノ宮駅周辺で「令和6年能登半島地震緊急募金」を実施し、悲惨な状況にある被災地への協力を呼びかけました。
■有瀬キャンパスでは法人・大学幹部が犠牲者に献花し、黙とう
有瀬キャンパスでは午前9時半から学校法人神戸学院の西本誠實理事長、中村恵学長、山木暢法人事務局長、住智明大学事務局長が中庭の大時計前に設けられた献花台に慰霊の花を手向け、黙とうを捧げました。
献花台の横には中村学長による「阪神・淡路大震災慰霊のことば」が掲示され、「不幸にもお亡くなりになられた松田和久先生、中国からの二名の留学生、学生のご家族、同窓生など本学にゆかりの方々をはじめ、同じようにお亡くなりになられた多くの方々に対しまして心よりご冥福をお祈り申し上げます」と書かれています。
■能登半島地震緊急募金活動に多数の学生が参加
元日に石川県の能登半島など北陸を襲った最大震度7の地震の発生は阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受け、奇跡の復興を遂げてきた兵庫の人たちの心を揺さぶりました。「他人ごとではない」。現代社会学部社会防災学科4年次生で、若者防災協議会会長などとして防災・被災地支援活動を続ける稲澤遥樹さんが呼びかけ、「能登応援サークルネットワーク」を結成、代表を務めています。急な招集でしたが、本学の「防災女子」「クローズアップ社会研究会」や複数の大学の学生で構成する「117KOBEぼうさい委員会」などに所属する学生15人が朝から集まりました。
「あなたの想(おも)いを、神戸から能登へ。」のメッセージや能登半島の形などを書いたパネルを掲げ、寒空の下で募金箱を手にした学生たちは声を枯らして支援を訴えました。多くの人が足を止め、募金に協力していました。
稲澤さんは「1月4~6日、被災地の富山県小矢部市と氷見市に現地のボランティアセンターを通じて支援活動に入りました。倒壊したブロック塀の片づけ、倒れた灯篭の撤去などの復旧作業にあたりました。小矢部市は昨年7月の豪雨災害でも被災しており、住民の方には今回の地震は大きなショックでした。現場の惨状を目のあたりにして、仲間の学生に行動を呼びかけたいと思いました」と話していました。