2023年度後期の学長主催昼食会を有瀬キャンパスで開催しました
2024/02/28
2023年度後期の学長主催昼食会を2月27日、有瀬キャンパスで開催しました。学業や課外活動などで優秀な成績を残した学生8人が招かれ、昼食後に中村恵学長、備酒伸彦副学長と懇談しました。
招かれたのは神戸マルイ開店20周年記念イベントで手作りのスイーツを販売する「キナリノオカシ屋」を出店した近藤希成さん(栄養学部3年次生)と、一緒に出店してパッケージなどのイラストも描いた酒井千鶴さん(同)▽学生同士が相互に助け合う団体「ピア・サポート」の副代表として、サポーターの取りまとめを行い、大学祭で模擬店も出店した中津佑太さん(経済学部3年次生)▽神戸市内の消防団の活動に参加し、国内旅行業務取扱管理者、簿記検定2級の資格試験に合格した佐野駿さん(人文学部4年次生)▽人文学部のキャリア科目「インターンシップ(イベントスタッフ)」を今年度前期・後期で履修し、統括リーダー(前期は副リーダー)を務めた西岡佑眞さん(同3年次生)▽オープンキャンパスの企画・運営を行う団体「オーキャンズ」KAC運営部長としてリーダーシップを発揮した赤松咲奈さん(同2年次生)▽3学部4ゼミが参加した「明石市内バス利用促進プロジェクト」で総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科・佐野光彦教授ゼミの中心メンバーとして観光地の紹介動画を作成した小城志帆菜さん(3年次生)▽心理学部が明石市や公益財団法人こども財団と行っているボランティア活動「明石こども食堂」に前期から参加し、リーダーを務めている好川紗稀さん(1年次生)――でした。
近藤さんは、「幼い頃からお菓子が大好きで、自作のお菓子を販売するのが夢だった」といいます。欠席した酒井さんが描いてくれたイラストをプリントしたTシャツも持参して披露しました。「販売したのは食物繊維、ビタミン、ミネラルの豊富なマフィンやケーキで、学部で学んだ栄養学の知識を生かすことができました。お客様にも励まされ、やったかいがありました」と、話しました。「キナリノオカシ屋」は毎月1回程度、各地のイベントなどでも開催しており、経営学部の辻幸恵教授を通して神戸マルイ出店が実現しました。
中津さんは、「ピア・サポート」の副代表として、オリエンテーションで「新入生なんでも案内」を実施し、ピア・サポーターを取りまとめました。大学会館で七夕飾りやクリスマスツリーの飾りを設置して、コミュニケーション作りに貢献しました。コロナ禍で生活が困窮した学生への生活支援プロジェクトにも参加して、社会福祉協議会から提供された食品など500人分をすべて配布しました。「『なんでも案内』は経済学部だけで4日間で100人以上の経済学部新入生の履修などに関する相談に応じました」と語りました。
佐野さんは、地元・神戸市兵庫区の消防団で活動し、火災が発生すると消火作業の補助や通行車両の規制・誘導などにあたっています。現場で心肺蘇生の必要な人に心臓マッサージを実施した経験もあります。月1回はポンプの使い方などの訓練もあります。「活動を通じて命の大事さを感じます。火災の背景にはさまざまな事情があります。今ある(平穏な)日常は当たり前ではないと実感しました」と、述べました。さらに勉強したいと思うことを聞かれ、「医学的な知識です。助け出された人の手当てに役立つように」と答えました。
西岡さんは、春のオープンキャンパスでSNSのX(旧ツイッター)を使った学部の紹介やイベントの実施を行った約20人のスタッフをまとめました。神戸市内のホテルで実施した新入生歓迎会では、ホテル関係者とのやりとりもしました。作成した学部や教員紹介の動画の編集技術など質の高さを中村学長らから評価され、「先輩方が撮影された映像を参考にして、改善点を出し合います。映像処理の上手な人が苦手な人に教えます」、とチーム一体で取り組んでいることを強調しました。
赤松さんは、オープンキャンパスで、行事の会場が分からず困った様子の来場者に声をかけて感謝されたときの喜びを語りました。従来のスタンプラリー企画を練り上げ、オーキャンズの学生がスタンプを持ち、ラリー参加者に声かけするやり方で学生と来場者のコミュニケーションをより密にするという新企画の構想も披露しました。日頃感じていることについて聞かれ、「ポートアイランドキャンパスでの新規のメンバーが思うように集まらず苦労しています。コミュニケーションの取り方、表情、言葉遣いの研修もあり、気軽に入ってきてほしいです」と訴えました。
小城さんは、バス会社とコラボした「明石市内バス利用促進プロジェクト」でゼミ生がデザインしたアニメキャラクターを用いた明石市内の観光地紹介動画を作成しました。自身が明石市在住ということで、明石海峡大橋を望む江井島海岸で知られる江井島地区の取材を主に担当しました。明治期に創業された「江井ケ嶋酒造」も訪れ、建物の外観を撮影しました。バス路線の活性化には何が必要か聞かれ、「地元の人だけではなく観光客にたくさん来ていただくことです」と答えました。
好川さんは、市内数カ所に設けられた「明石こども食堂」のうち、学部の1年次生3人で大久保中学校の家庭科室に不定期で開設される「コージー」に配置され、地域の人と一緒になって食事をみんなで作り、子どもたちと一緒に食べ、片付けるまでの活動に関わりました。「授業でもらったチラシを見てぜひ参加してみようと思いました。ただ子どもに食事をしてもらうだけではなく。各事業所によっては宿題を見てあげたり、一緒に遊んだり、学童保育のような活動をしているところもあります」と活動の様子を紹介しました。