被災地との「心の絆」と活動の継続 ― 学長メッセージ ―
2011/07/01
2011年3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島沖を震源地として、マグニチュード9.0を記録する「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。この地震により、最大高さ40.5メートルにのぼる大津波が発生し、東北地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害がもたらされ、この震災は「東日本大震災」と命名されました。
ここに、この度の震災において被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げる次第でございます。
この度の震災による被害は、原子力発電所の事故による損害も含め、甚大な規模になりつつあります。日本という国家の危機的状況を前にして、「2011年3月11日」は、日本の歴史上、大きな転換点であったと語り継がれるのではないでしょうか。この日をさかいにして、日本という国家も、私たちの生活も、私たちの生き方も大きく変わりつつあります。来るべき大きな社会変動を私たちがどのように受け止め、社会環境や経済環境などを考慮しながら、これからの生き方をどのように変えていくかを考えていく必要があるのではないでしょうか。
神戸学院大学は、この度の震災において被災された方々をご支援するために、「東日本大震災支援対策本部」を設置し、募金活動や現地でのボランティア活動を行っております。TKK3大学(東北福祉大学・工学院大学・神戸学院大学)連携プロジェクトに取り組む大学として、被災地にある東北福祉大学と連携し、学際教育機構の防災・社会貢献ユニットに所属する学生、総合リハビリテーション学部に所属する学生、ボランティア団体VAFに所属する学生等を中心にして、被災地および兵庫県内での支援活動を行っております。
学生諸君の積極的な取り組みが、被災された方々が明日に向かって生きていこうとされる心の支えになるとともに、学生諸君の輝かしい未来に繋がっていくのではないかと存じます。
神戸学院大学が被災地を支援するにあたっては、被災地との「心の絆」が最も重要です。また、被災地が復旧し、復興するには、阪神・淡路大震災の場合と同じように、長い時間がかかると考えられることから、支援活動を継続していく必要があると思います。
神戸学院大学は、16年前に阪神・淡路大震災を経験した大学として、被災地との「心の絆」を大切にしながら、できる限りのご支援を続けて参る所存です。
学長 岡田 豊基