2017年４月１日、神戸学院大学は「神戸学院大学男女共同参画推進宣言」を発表しました。その後１年かけて全学的な男女共同参画推進体制の整備を行い、「男女共同参画推進計画2018-2022」を策定しました。推進計画に基づいて実施された事業は、「教員、事務職員、学生のすべてを対象とすること」「女性のみならず、すべての人の課題として取り組むこと」「地域社会と積極的に連携・協働すること」を特徴とし、具体的には①ネットワークづくりと情報共有の機会の拡大②次世代のための男女共同参画教育の推進③子育て・介護等両立支援と働き方改革への取り組みに関わる多くの事業を行ってきました。

これらの取り組みの結果、教員における上位職の女性比率は2016年度の21.1％から2021年度は26.4％に、教員・事務職員管理職位者の女性比率は、同０％から11.7％まで引き上げられました。本学の男女共同参画の現状を、ゼロからここまで伸ばしてくださった前任者の清原桂子元現代社会学部教授に深く感謝いたします。当初の目標のそれぞれ25.2％、20.0％以上にはあと少しのところまで迫っています。私も努力してもう少し前進させる決意です。そのためには、育児や介護が当事者だけの問題ではなく、男女共同参画が全員の課題であるという意識を共有することが大切だと考えています。

コロナの蔓延の続く中、ロシアによるウクライナ侵略の映像が日々届けられます。避難する人々の不安と疲労の表情を目にするたびに、安心して暮らせる場の大切さを思います。本学が学生にとっても教職員にとっても、風通しの良い「自分の居場所」となるように。男女共同参画室もその役割を果たしていきたいと思います。どうぞ皆様の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。