神戸学院大学

男女共同参画推進への取り組み

男女共同参画推進室主催 SRHR CAFE「『私たちの生理』を話そう」を開催しました

2024/09/26

ディスカッションの様子
ディスカッションの様子
ディスカッションの様子
ディスカッションの様子
月経カップや吸水ショーツなどの展示
月経カップや吸水ショーツなどの展示
SRHR CAFE参加者
SRHR CAFE参加者

いつのまにか「隠す」ことが当たり前になっている生理についての知識や経験を共有するために、「『私たちの生理』を話そう」と題したSRHR※1 CAFE(ワークショップ)を、9月19日にポートアイランド第1キャンパスにて開催しました。男女共同参画推進室からの呼びかけに応えて、学部をまたいで学生8人が参加しました。会場には飲み物とお菓子が用意され、最新のフェムテック(FemTech)である月経カップや吸水ショーツなどの展示※2もありました。

はじめに2つのグループに分かれて、「「私の生理あるある」を話そう」としてディスカッションを行い、それぞれの生理事情を共有し、共通点や相違点を話し合いました。

次に、「『私の生理』の困りごと」についてディスカッションを行い、全体にシェアしました。両方のチームから出た困りごとは、やはり「ナプキンやピルの値段が高い」というものでした。他にも、「食欲や腹痛など、体調に変化が起こる」「メンタルの浮き沈みがあり、セルフケアの余裕がなくなる」「友達同士でも気軽に話せない」「男性とのコミュニケーションでは下ネタのように扱われる」「失敗(経血がついているなど)を知らせるのが難しい」などが挙がり、ディスカッション中は話者を気遣う声かけなどが行われていました。

続いて、「私たちの『生理の健康』のために必要なこと」というディスカッションでは、先に挙がった「値段が高い」ことをめぐって、さまざまな意見が出ました。軽減税率(8%)の対象にして欲しいという声から、トイレでの無料配布(カードを持参するものや、アプリによる自販機など)、大学内で購入する際だけでも学割を設けるなどの具体的な提案がなされました。また、災害時の支給品に生理用品やピルなどが用意されること、家庭や学校での性教育の方法、安心して気軽に行ける婦人科系医療機関やオンライン相談など、参加者全員が真剣に問題を話し合っていました。

参加者は、「同じ悩みを抱いている人が他にもいると知って安心することができた」「人と話して、生理は個人の問題じゃないと理解できた」「教科書に書いていない部分について知ることができた。男子が生理について勉強することは、悪くないし恥でもないと考えた」「生理を話すことのハードルは高いけれど、他者との関係性のために、自分のために、話す場・機会はみんなに必要」といった感想を寄せました。

男女共同参画推進室では、今後も学生・教職員の「性と生殖に関する健康と権利」のための活動を続けていく予定です。

※1:SRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights)の頭文字で、「性と生殖に関する健康と権利」のことです。
※2:月経カップ(洗浄剤、洗浄カップ含む)、吸水ショーツ、女性生殖器模型はインテグロ(株)より展示用商品をお借りしました。