「2023年度男女共同参画・ジェンダー卒論発表会」を開催しました
2024/02/13
男女共同参画推進室主催の「2023年度男女共同参画・ジェンダー卒論発表会」が2月9日、ポートアイランド第1キャンパスにて、オンラインも併用したハイブリッド形式で開催されました。
6回目となる開催で、全学教育推進機構の山口真紀講師が司会進行し、4学部から9人の4年次生が発表しました。テーマと発表者は「女性お笑い芸人とジェンダー」(人文学部・安藤麻巳子さん)▽「台湾の同性婚とLGBTQ」(グローバル・コミュニケーション学部・浦手璃乃さん)▽「『女性向け風俗』の希望―彼女たちは何を求めているのか―」(人文学部・小野田祥子さん)▽「日本の育児休業の課題-企業規模、業種、フランスとの比較より―」(経済学部・北村響巳さん)▽「家庭での『食の備え』を促す工夫について―啓発活動から見えてきたこと―」(現代社会学部・國松万煕さん)▽「日本の女性管理職が増えないのはなぜか」(経済学部・澤田澪奈さん)▽「保育の質の維持に向けた保育士不足解消の取り組み―職業安定所における求人情報の改善―」(同・武田愛未さん)▽「女性の生きづらさ―生理用品の変遷に着目して―」(人文学部・溝渕愛果さん)▽「ディズニープリンセスから見る女性像の分析―歴史や様々な人物、作品を比べて―」(現代社会学部・山本彩乃さん)――でした。
発表後は教員から質問やコメントがあり、発表者とやりとりして内容の理解を深めました。唯一の男子学生の発表にも賛辞が贈られました。参加者全員による投票の結果、最優秀賞に溝渕愛果さん、優秀賞に小野田祥子さんと國松万煕さんが選ばれました。
溝渕さんは、生理用品をめぐる文献とネットでの調査、メディアによるCMの分析、兵庫県が大学などを通じて実施した生理用品の無償配布に関する受け取り状況などの調査について紹介しました。これらの調査を踏まえ、生理用品を装着し続けることによる身体、経済、社会、精神的な生きづらさを女性自身が当然のことであるかのように捉え、苦しんでいる状況が問題だと指摘。「性別や世代に関係なく、誰もが生理について当たり前に理解している社会を今後、未来に向けて目指していかなければならない」と、まとめました。
人文学部教授の中山文室長からは受賞した学生3人に表彰状と副賞の図書カードが贈られました。中山室長は「4学部にわたる学生の皆さんからの多くの発表は、これまでにもまして興味深く、先生方のご指導の様子も(発表を通じて)共有することができました」と講評しました。
発表の要旨集はポートアイランド第1キャンパスD号館4階の男女共同参画推進室でご覧いただけます。