「第6回森わさ賞」を受賞した牧明奈さんの表彰式を開催しました
2025/03/06
「第6回神戸学院大学森わさ賞」の受賞が決まったオサカダツール株式会社(岡山県美作市)代表取締役社長の牧明奈さんを招き、2月27日、ポートアイランド第1キャンパスで表彰式を開催しました。
本学では、「私立森裁縫女学校」(学校法人神戸学院の原点)を1912(明治45)年に創立した森わさ校祖の志と建学の精神を継承し、研究、教育、社会において活躍する女性の教職員、卒業生、修了生を顕彰する「森わさ賞」を2019年度に創設しました。男女共同参画推進室が担当し、中村恵学長が同賞選考委員会の委員長を務めています。
牧さんは2005年3月に経済学部を卒業。2019年から代表取締役社長を務めるオサカダツール株式会社は、重機や電動ハンマーなどの先端に取り付け、岩石やコンクリートを破砕する工具「チゼル」の開発製造で国内シェア第2位のものづくり企業です。牧さんは岡山県ものづくり女性中央会でも中心的な役割を果たし、学童保育の充実や地域の子どもの英会話学校設立にも尽力されています。
表彰状と副賞のクリスタルトロフィーを手渡した中村学長は、「岡山県でものづくりをされて、性能の高いチゼルの製造開発で世界にも貢献されようとしている。チゼルは災害現場でも活用されているということで、防災・減災教育に取り組んできた本学としては、(被災地支援・復興の)想(おも)いを持っておられる牧さんこそ、森わさ賞にふさわしい方だと満場一致で選ばせていただきました」と祝福の言葉を述べました。
牧さんは、「女性経営者ということで、名誉ある賞をいただきましたが、『女性』を意識しなくてもよい社会がくれば良いなと日々思っています。ただ、この時代の流れをしっかり活用しようとも考えています。『ものづくりなでしこ』という全国的なものづくりの経営者の集まりでも話に出ますが、女性らしさの視点や感性で、しなやかに、したたかに経営していくのが私たちの目標です」と、あいさつで述べました。
さらに在学生へのエールとして、牧さんは、「今、目の前の課題や試験など、何故こんなことしないといけないのかと思うことは私もよくありましたが、糧となって太い線になってくる瞬間が必ずやってきます。今、目の前にあることに向き合って、自分が選んだ道をしっかり突き進み、いろいろなことに挑戦していってください。卒業後は、社会の一員として、今よりも明るく楽しい日本になるように、一緒に頑張っていただければ」と呼びかけました。