神戸学院大学では、校祖森わさ先生の志を継承し、本学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」に基づき、研究、教育又は社会における活動において優れた功績をあげた女性の教職員・卒業生・修了生を表彰しています。第４回「神戸学院大学 森わさ賞」は、17人の被推薦者の中から、田村容子さん（北海道大学大学院文学研究院・准教授）が受賞され、３月２日に、男女共同参画推進委員会の皆さんの前で表彰式を行いました。

田村さんは1998年に本学の人文学部を卒業後、中国演劇の研究に従事され、2000年に神戸大学大学院文学研究科修士課程を修了、2006年同文化学研究科博士課程を単位取得退学、2019年に博士（文学）の学位を取得されました。2006 年より早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、2008年より福井大学教育地域科学部、2017年より金城学院大学文学部、2020 年より北海道大学大学院文学研究院それぞれにおいて中国演劇・中国文学の研究・教育に携わるとともに、講演や論文・書籍などの執筆を通して、研究成果を広く社会に還元されています。

表彰式では、中村恵学長から田村さんに表彰状と副賞のクリスタルトロフィーが贈呈されました。

学長からは、「田村さんは研究・教育の分野において優れた実績を残されており、森わさ賞選考委員会においては満場一致で決定された。本学での学生時代に、人文学部の教育だけでなく、語学留学、共通教育やグリーンフェスティバルでの演劇鑑賞等、大学全体のリソースも存分に活用し成長され、その後の田村さんの益々の活躍は高等教育機関として非常に喜ばしいものであると感じている。今後も引き続いてのご活躍を期待したい」とお祝いの言葉がありました。

田村さんからは、「選考いただいた学長をはじめ、選考委員の皆様、男女共同参画推進室の皆様へお礼を申し上げたい。今になってわかったことだが、神戸学院大学での学生時代、お世話になった先生方の学生との接し方について非常に丁寧に接してくださっていたと感じている。いつ相談に行っても忙しいとは言わずに、時間をとって温かく話を聞いてくださった。教育者となった今、当時を振り返ることで自分自身の現在の行動を振り返る原点となっている。改めて神戸学院大学のすべての先生方へ感謝をお伝えしたい」と自身の研究者、教育者としての原点となった本学での経験と感謝の言葉を述べました。