神戸学院大学

大学紹介

2023年度自己点検・評価

神戸学院大学は、1966年に初代学長・森茂樹博士の下、建学の精神「真理愛好・個性尊重」を掲げて、栄養学部だけの入学定員100人の単科大学として、現在の有瀬キャンパスに創立されました。それから半世紀あまりが経ち、2007年にポートアイランドキャンパス(現在のポートアイランド第1キャンパス)、2019年9月にポートアイランド第2キャンパスならびに神戸三宮サテライトを開設し、栄養学部のみであった学部は2018年4月に心理学部、2019年4月に心理学研究科を開設するなど、合計10学部・8大学院研究科となり、およそ1万1千人の学生を擁する文理融合型私立総合大学に発展しました。これは私立大学としては神戸市内で最大規模、兵庫県下でも2番目の規模となります。

2012年、法人創立100周年を機に公表した「神戸学院100年宣言」をもとに、2013年度から実施すべき具体的施策を5か年計画である「中期行動計画」としてとりまとめ、「中期行動計画(2013-2017)」、「第2次中期行動計画(2018-2022)」を、全教職員一丸となりその実現に努めてきました。「第2次中期行動計画(2018-2022)」の最終年度である2022年度には、神戸学院大学長期ビジョン「KOBE GAKUIN INNOVATIVE VISION 2040 – Leading to the Future 『未来と繫がる改革ビジョン2040 -人と、地域と、世界と繫がるために-』、そしてそのビジョンを「中期行動計画」と連動させる「神戸学院大学グランドミッション」を公表するとともに、新たな5か年計画としての「第3次中期行動計画(2023-2027)」を策定したところです。

この度、その「第3次中期行動計画(2023‐2027)」の初年度にあたる2023年度の年次達成度報告書をとりまとめましたので、次のとおりご報告いたします。

2023年度は、新型コロナウイルス感染症の扱い分類が二類から五類に移行したことに伴い、原則対面授業が全面復活し、教育・研究活動、課外活動、社会貢献活動含めて3年ぶりにコロナ前の活気が戻った年度でした。大学憲章の基本理念に基づき、教育、学生支援、研究、社会貢献並びに大学運営を推進することを「第3次中期行動計画(2023-2027)」の基本方針として、「第2次中期行動計画(2018-2022)」に引き続いて5つの分野ごとに設定した中期目標の実現を図りました。

【教育分野】
三つのポリシーに基づき、学生の成長を促す教育を実践することを中期目標に、8つの中期計画を実行した結果、中期計画「学士課程教育の質的向上の推進」について、カリキュラム・アセスメントの進捗状況、学部独自のキャリア支援・教育を行っている点が評価され、また中期計画「教職課程教育の質的向上の推進」について、教員採用試験合格者数の増加、デジタル教科書の導入など実際の教育現場の変化に対応した取り組みの進展が評価されるなど、以上2つの計画で目標をやや上回る結果となりました。また、それ以外の6つの中期計画についても、おおむね目標どおりの結果となりました。
【学生支援分野】
学生の成長を支える総合的な学生支援を実施することを中期目標に、5つの中期計画を実行した結果、中期計画「修学支援の充実」において学生の未来センターの活動の理解促進、支援が必要な学生の早期把握の進展が評価される一方、中期計画「学生生活支援の充実」については、引き続き定期健康診断の受診率向上などが求められるとされたものの、総じて5つの中期計画でおおむね目標どおりの結果となりました。
【研究分野】
多様で優れた学術研究を奨励し、その結果を広く社会に還元するとともに、地域と連携した特色ある研究の拠点形成を推進することを中期目標に、3つの中期計画を実行した結果、とくに中期計画「多様な外部資金の獲得」において、INPIT「知財戦略デザイナー派遣事業」での採択、バイアウト制度の導入による研究者支援の進展、外部資金の継続的な獲得などが評価されました。他方、中期計画「研究環境・研究支援体制の整備充実」については、引き続き研究拠点や学部間・研究科間の研究連携体制の構築への努力が求められるとされたものの、総じて3つの中期計画においておおむね目標どおりの結果となりました。
【社会貢献分野】
地域連携、産官学連携の強化により、広く社会に貢献し、大学の社会的責任を果たすことを中期目標に、3つの中期計画を実行した結果、中期計画「地域連携ネットワークの推進と拡充」において、新規・既存含めた数多くの事業の実施、学生の成長度アンケートの検証の進展、及び「大学都市神戸産官学プラットフォーム」における産学官連携の推進への寄与などが評価され、また中期計画「教育研究成果の社会への還元」においても各学部における教育研究成果の社会への還元、生涯学習事業における新規企画の増加、参加者の高い満足度などが評価され、以上2つの中期計画が目標をやや上回りました。もうひとつの中期計画「ボランティア活動の推進と支援体制の充実」についても、おおむね目標どおりの結果となりました。
【大学運営分野】
学長のリーダーシップの下で、効率的で機動的な大学運営を行うことを中期目標に、7つの中期計画を実行した結果、中期計画「戦略的広報活動の推進」においてタイムリーな情報発信の充実やオープンキャンパスのプログラムの改革などで、また中期計画「男女共同参画の推進」において全学的な男女共同参画の環境整備の進展、男女共同参画ニュースの学内外への着実な定期的公表などで、評価されました。他方、中期計画「内部質保証システムの機能的有効性の向上」については、一部の部署において第3次中期行動計画策定時に明記すべき事項が計画に明記されておらず、所管業務全体及び部署目標全般によるPDCAが確認できない等の問題があったものの、直ちに改善がなされており、総じていずれの中期計画においても、おおむね目標どおりの結果となりました。

神戸学院大学第3次中期行動計画 中期計画(第3層) 2023年度達成度評価

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