2016年度自己点検・評価
1966年、初代学長・森茂樹博士の下、栄養学部だけの学生数100人の単科大学として有瀬キャンパスに創立された神戸学院大学は、2016年に50周年を迎えました。2007年にポートアイランドキャンパスを開設以来、学部新設やキャンパス再編などを経て、現在では、2つのキャンパスに9学部・7大学院研究科を展開し、1万人以上の学生を擁する神戸市内で最大規模の文理融合型私立総合大学に発展しました。50周年を機に栄養学部栄養学科は改組充実を図り、2016年4月に管理栄養学専攻と生命栄養学専攻を開設しています。
法人創立100周年を迎えた2012年には「神戸学院100年宣言」を公表し、これを基に2013年度から5年の間に実施すべき具体的施策を「中期行動計画」としてとりまとめ、全教職員が協力しながらその計画の実現に努めてまいりました。また、大学創立50周年を機に「未来50年―神戸学院大学が進むべき道筋」を公表し、次の50年に向けて本学が取り組むべき課題を明確にしました。
2016年度は「中期行動計画」(2013年度~2017年度)の最終年度を次年度に控え、より一層、計画の実現に向けて前進してまいりました。2017年度の「中期行動計画」(2013年度~2017年度)の成果と課題・問題点の総括を経て、いわゆる2018年問題や高大接続を基軸とする教育改革を視野に入れつつ、次期の中期行動計画へと発展させてまいります。
この度、2016年度の年次達成度報告書をとりまとめましたので、次のとおりご報告いたします。
- 教育分野
- 学生が社会で活躍するために必要な能力を身につけることができる教育の実践を基本方針として、学士課程教育、大学院教育の質的向上に向けて、アドミッション・ポリシー(AP)、カリキュラム・ポリシー(CP)、そしてディプロマ・ポリシー(DP)の実現を中期目標に中期行動計画を実行しました。その結果、進捗状況にやや停滞している部分もありましたが、2015年度まであまり進展が見られなかった「教育の国際化推進」に一定の進捗が見られました。
- 学生支援分野
- 充実した大学生活を送ることができるよう、総合的な学生支援の実施を基本方針として、快適で安心安全な大学環境の整備を推進することを中期目標に中期行動計画を実行しました。その結果、課外活動において、附属高等学校との連携が図られるなど「課外活動の奨励と支援」に一定の進捗が見られました。一方、「キャリア支援の強化」について、低年次向けのインターンシップの充実が不十分であることなど、目標をやや下回る結果となりました。
- 研究分野
- 多様で質の高い研究の推進を基本方針として、優れた学術活動を奨励し、研究成果を学内外へ還元するとともに、地域と連携した特色ある研究の拠点形成を中期目標に中期行動計画を実行しました。その結果、「学内・学外との研究連携促進」については、一定の進捗が見られ、おおむね目標どおりの成果が得られました。一方、「多様な外部資金の獲得」は、科学研究費補助金の申請数・獲得数に増加が見られないなど、目標をやや下回る結果となりました。
- 社会貢献分野
- 地域連携、産学官連携の強化により、広く社会に貢献し、大学の社会的責任を果たすことを基本方針として、大学の多様な資源を地域社会に提供するとともに、地域の諸課題解決に向けて共に行動することを中期目標に中期行動計画を実行した結果、グリーンフェスティバルにおいて、大学創立50周年記念にふさわしい企画を実施するなど「教育研究成果の社会への還元」に目標をやや上回る進捗がみられました。また、「地域連携ネットワークの確立と強化」「ボランティア活動の推進と支援体制の充実」についてもおおむね目標どおりの結果となりました。
- 大学運営分野
- 大学憲章の基本理念に基づいた運営を行うことを基本方針として、不断に自己点検・評価を行い、効率的で機動的な大学運営に努めることを中期目標に中期行動計画を実行しました。その結果、2015年度まで進捗が見られなかった「情報の集約・共有の促進」について、会議資料のペーパーレス化を導入するなど、一定の進捗が見られました。一方、「労働環境の整備」については、3年続けて目標をかなり下回る結果となり、「よりよい就業環境の実現に取り組む」「『期待される教職員像』に基づいた人材育成制度の確立に向け、全般的な検討を行う」との実行計画に遅れが生じています。
神戸学院大学中期行動計画 実行計画(第4層) 2016年度達成度評価
神戸学院大学中期行動計画 中期計画(第3層) 2016年度達成度評価 集計表
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