経営学部
東須磨小学校で経営学部辻ゼミがフェアトレードに関する連携授業を行いました
2025/03/03
クラウドファンディングでの資金調達を経て、フェアトレードが学べるゲーム教材「ショコラトレード」を製品化し、経営学部の辻幸恵教授とゼミ学生19人が、2月21日に、東須磨小学校6年生100人に対し連携授業を実施しました。
このプロジェクトは神戸学院大学、株式会社omochi、株式会社みなと銀行が連携し、地域の小学生に「消費者教育」の学びを届けることを目的とし、2023年度よりスタートしました。
前半は、辻教授とゼミ生たちが、フェアトレードに関する授業を実施しました。国際フェアトレード認証ラベルの説明や、身近にあるフェアトレード商品について紹介し、フェアトレード商品の値段が高くなる理由やその背景について、クイズを交えながら説明しました。
後半はグループに分かれ、「ショコラトレード」を使ったゲーム体験を実施しました。このゲームは3チームそれぞれが生産者の立場になってチョコを販売します。3チームの中で一番価格の安いチョコが売れるルールとなっていますが、価格を安くしすぎると労働に対する正当な対価(報酬)を得ることができません。子どもたちはどのようにすれば自チームのチョコが売れるか話し合ったり、他チームと交渉しながらゲームを進め、楽しみながらフェアトレードについて学びました。
東須磨小学校の松岡先生からのコメント
「フェアトレード」という言葉を小学校の教育課程で学ぶことは通常、ありません。神戸市で採択されている各教科の教科書にも載っていない言葉です。しかし、そこにはSDGsに関する内容や、人権的な課題が散りばめられており、これから社会に視野を広げていく子どもたちにとって貴重な学びの機会となりました。また、後半の「ショコラトレード」のゲーム体験では、チームの友達と相談しながら、貿易相手と交渉し、頭を使ってゲームを楽しんでいました。この学年の子どもたちは、新型コロナ感染症により、1年生の3月から学校が休校になり、その後の2~4年生はマスク生活を強いられてきた子どもたちです。密なコミュニケーションを自然に取る時期に、「距離を取りなさい」と言われてきた子どもたちが、小学校卒業前にマスク無しで男女仲良く、密にコミュニケーションを取りながら学ぶ姿が嬉しかったです。このような機会を与えてくださった神戸学院大学 辻教授、ゼミ生の皆様、社会連携部の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。是非とも、この学びやゲームを神戸市、全国に広げていただきたいです。本企画のリーダーを務めた近藤さん(経営学部3年次生)からのコメント
今回の連携授業では、自分たち辻ゼミのメンバーが開発した「ショコラトレード」のゲームを東須磨小学校の子どもたちに体験してもらいました。子どもたちはすぐにゲームのルールを理解し、楽しんでプレイしてくれました。 また、ゲーム体験の前に行ったフェアトレードに関する授業では、内容が難しくて子どもたちが退屈しないか心配でしたが、そのようなことはなく、特に現地のコーヒー農家さんのお給料が少ないという話では、多くの子どもたちが真剣に聞いてくれて、フェアトレードの大切さを伝えることができたと感じました。 フェアトレード商品の購入だけでなく、今回の連携授業のような活動が全国で広がることで、フェアトレードの普及に繋がってほしいです。辻ゼミによるクラウドファンディング募集の記事はこちら