神戸学院大学

国際交流

ウクライナからのリハビリ研修団歓迎会を在神戸ウクライナ名誉領事館で開催しました

2025/02/14

リハビリ研修団を前に開会あいさつする岡部芳彦名誉領事
リハビリ研修団を前に開会あいさつする岡部芳彦名誉領事
リハビリ研修団の(左から)クズミク・クリスチーナさん、ユリアーナ・ルジャンチュクさん、ペトロ・スマシリーさん
リハビリ研修団の(左から)クズミク・クリスチーナさん、ユリアーナ・ルジャンチュクさん、ペトロ・スマシリーさん
胸に手を当てて国歌を聞く参加者ら
胸に手を当てて国歌を聞く参加者ら
あいさつする中村学長
あいさつする中村学長
歌と演奏を披露する「ひょうごウクライナチャリティ大使」の3人
歌と演奏を披露する「ひょうごウクライナチャリティ大使」の3人
備酒副学長(右端)の発声で乾杯する参加者ら
備酒副学長(右端)の発声で乾杯する参加者ら

ロシアによる軍事侵攻以降、傷ついたウクライナの人たちのリハビリに携わる現地の医療関係者が兵庫県立総合リハビリテーション病院(神戸市西区)で研修を受けており、期間中の2月13日、ポートアイランド第2キャンパスにある在神戸ウクライナ名誉領事館で日宇友好と復興支援に関わる関係者を招いて歓迎会を開催しました。

兵庫県やJICA関西の招きで来日したのはイヴァーノフランキーウシク州臨床病院に所属する医師のユリアーナ・ルジャンチュクさん、作業療法士のクズミク・クリスチーナさん、理学療法士のペトロ・スマシリーさん。3人は2月3日から28日まで、脊髄損傷のリハビリテーションに関する研修を受けています。同州はウクライナ西部に位置し、兵庫県とは創造的復興の理念に基づく復興支援に関する覚書を締結しています。本学も同州のプレカルパチア国立大学と学術交流協定を締結しています。

ウクライナからの避難者で、大学院人間文化学研究科修士課程に在籍するアンナ・トライノさんが司会と通訳を務めました。在神戸ウクライナ名誉領事の岡部芳彦国際交流センター所長は歓迎あいさつで「ウクライナからのこれだけ継続的で実践的な研修は(日本では)例がないのではないでしょうか。私が座長を務めた兵庫県の『創造的復興』の理念を活かしたウクライナ支援検討会でまとめた提言書の成果の一つとなりました」と述べました。また、来賓を代表して中村恵学長もあいさつで研修成果への期待を述べました。続く備酒伸彦副学長による乾杯の発声でカクテルパーティーとなりました。

「ひょうごウクライナチャリティ大使」の玉木花怜さん、ラリサ・クーハチュークさん、ジェシーさんによるウクライナの歌とバイオリン演奏で会を盛り上げ、研修団の3人から御礼のあいさつがありました。

ユリアーナ・ルジャンチュクさんは「ウクライナは今、混乱の時期にあります。来日できて、専門家の方々にお会いできる機会を与えていただき、とても大切に思っています」と話しました。

クズミク・クリスチーナさんは「来日して全てが驚きのことばかりです。日本は人々のために作られた国です。全ては人々のためにあって、人々は人々のために働いています。ウクライナの人たちの生活を元に戻すために、日本の第一の専門家に学べることをとても大事に思います。研修の感想は、(病院では)個人個人に合わせたリハビリアプローチをされていることが印象的で、学んだことはウクライナに持って帰ります」と述べました。

ペトロ・スマシリーさんは、「ウクライナでは民間人も傷ついています。私たちは被害を受けた兵士一人一人の話を聞き、兵士と共に生きています。日本は30年前、阪神・淡路大震災を経験しながら、復興して強じんな素晴らしい国を作りました。周りのことを考え、平等な国です。スタッフの皆さんのチームワークにも驚いています。皆さんは世界で会った最も素敵な人々と言っても過言ではありません」と最大限の賛辞で感謝の気持ちを表しました。