神戸学院大学

国際交流

ウクライナのボリス・グリンチェンコ記念キーウ首都大学と国際交流協定を締結しました

2024/08/29

オンラインで協定締結式に臨んだ(右から)中村学長、岡部所長、ゴラル客員教授
オンラインで協定締結式に臨んだ(右から)中村学長、岡部所長、ゴラル客員教授
あいさつする中村学長
あいさつする中村学長
協定締結式のオンライン画面(右下はコルスンスキー駐日ウクライナ大使)
協定締結式のオンライン画面(右下はコルスンスキー駐日ウクライナ大使)
署名した協定書を相手方に示す中村学長
署名した協定書を相手方に示す中村学長

ウクライナのボリス・グリンチェンコ記念キーウ首都大学と本学が国際交流協定を結ぶことになり、8月27日、オンラインで締結式が行われました。

キーウ首都大学は1903年に設立された公立大学で、13学部に9000人近い学生が学んでいます。本学がウクライナの大学と学術協力と交流を目的とする協定を締結するのは、これで5校目となります。

両大学は、研究・勉学を通じた学術協力を奨励することになりました。具体的には、研究を目的とする一方の教員の他方への訪問を奨励▽両締約国間において、学士課程及び修士課程の適格な学生並びに学術研究に参加する大学院生の交流を促進▽学術出版物及び学術情報の交換を促進――など教職員も学生も広範囲で手を携えていきます。

締結式には本学から中村恵学長、国際交流センターの岡部芳彦所長と高山修事務部長が出席し、ウクライナ出身のナディア・ゴラル経済学部客員教授が通訳を務めました。

一方、キーウ首都大学からは、オレクサンドル・トゥルンツェフ学長代理、ナタリア・ヴィニコヴァ学術評議会議長兼研究担当副学長、イワン・セメニスト東洋言語学部長、コンスタンティン・コミサロフ同学部副学部長兼日本語・翻訳学科准教授、アンドレイ・ブクリエンコ日本語・翻訳学科長、ドミトロ・モスカレフ東洋文化文学科長、イリーナ・マンコフスカ高等教育国際化研究所(国際部)主任研究員が出席しました。

冒頭でまず前夜にキーウなどウクライナ各地で再びロシア軍によるミサイルと無人ドローンによる大規模な攻撃があったことを重く受け止め、岡部所長が呼びかけ全員で犠牲者に黙とうしました。

本学を代表してあいさつした中村学長は本学がウクライナとの関係をこれまでに深め、同国との交流や研究の拠点づくりを進めていることを紹介し、「可能であれば来年度以降に本学で『日本ウクライナ学長会議』を開催したい。ウクライナでは戦争が続いているが、日本とウクライナの学術的な交流は絶やすべきではありません。困難な時期ではありますが(終戦を見すえて)貴校の研究者や学生をぜひ本学にお招きしたい」と述べました。さらに、「困難な時代でも教育活動を続けておられる貴学に敬意を表して」として同大学の名称に由来するボリス・グリンチェンコの詩の一節を朗読しました。

続いてキーウ首都大学側からは、トゥルンツェフ学長代理が「本学には170人の日本語学習者があり、本学の日本語コースは全国的に人気があります。現在、日本語教師の資格は本学でしか取得できません。現時点では本学の20人の学生が日本に留学しており、これからは本学から留学生と研究生が貴学を訪れる機会が増えるのではないでしょうか。両大学の連帯と協力を深めることで、互いの国の文化理解につながると思います」と述べました。

また、本学客員教授でキーウ首都大学名誉教授のセルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使が「わが国の復興のためにも教育・学術交流は大切です」と祝辞を述べ、10月に本学ポートアイランドキャンパスに在神戸名誉領事館が開設されることへの大きな期待を示しました。

中村学長とトゥルンツェフ副学長が署名して最後に両大学で意見交換し、「オンラインで学生セミナーを開催しましょう」などと具体的な交流の内容を話し合いました。

ボリス・グリンチェンコ記念キーウ首都大学ホームページ(英文)の国際交流協定締結式の記事はこちら