神戸学院大学

国際交流

国際交流センター企画「総領事館連携講義」で駐日ジョージア大使と分析官が登壇しました

2024/01/22

講演するレジャバ大使
講演するレジャバ大使
学生からの質問に答えるレジャバ大使(中央)。左は岡部所長、右はゴギナシュヴィリ分析官
学生からの質問に答えるレジャバ大使(中央)。左は岡部所長、右はゴギナシュヴィリ分析官
客員教授の委嘱状を岡部所長から受け取ったレジャバ大使
客員教授の委嘱状を岡部所長から受け取ったレジャバ大使
受講した有瀬キャンパスの学生たちと記念撮影
受講した有瀬キャンパスの学生たちと記念撮影

国際交流センターが企画した「総領事館連携講義」で駐日ジョージア大使館のティムラズ・レジャバ大使とダヴィド・ゴギナシュヴィリ分析官が1月17日、有瀬キャンパスで講演しました。ポートアイランド第1キャンパスともオンラインで結び、同センターの岡部芳彦所長が司会を担当しました。

レジャバ大使は日本に駐在する外国大使の中で最年少の35歳。SNSでの発信力を同国の特産物のPRや大使の活動の紹介に生かしています。1992年に来日し、早稲田大学を卒業して食品企業の「キッコーマン」に就職するなど日本滞在が長いため、講演も日本語で行いました。SNSでの発信を基にした著書の紹介もありました。大使は外交官の仕事について詳しく説明し、脱炭素、CO₂削減では多くの日本企業とジョージアが協力していることを語りました。

ウクライナ戦争の問題では、2022年2月のロシアによる侵攻から時を経ず、日本の各国大使に呼びかけて連名でロシアを非難する政治的メッセージを出したことを強調し、「2008年にジョージアもロシアの軍事侵攻を受けました。とてもつらい経験でした。ウクライナ侵攻は自分たちの問題でもあります」と、行動を起こした理由を述べました。

一方、ゴギナシュヴィリ分析官は同国の地理学的な特徴から始めて、発掘された遺物などから同国の歴史の古さを説明し、「ジョージアはヨーロッパとアジアの境界にあり、キリスト教とイスラム教の文明の衝突を経験してきました。物流のハブになっていることもあり、もてなしと宴会の文化が根付いています。『お客様は神のお使いだ』ということわざさえあります」と述べました。

分析官は、8000年前に世界でワインを初めて醸造したのはジョージアで、発掘された陶器に痕跡が残っているとも語り、ワインが国民の間で好まれていることも紹介しました。さらに女性の進出が進み、国会で女性議員が占める割合が高く、現在の大統領も女性だと力を込めました。

学生からは「SNSと漫画による情報発信に力を入れているという大使の話がありましたが、SNSはご自身の考えでやっておられるのですか」との質問が出ました。レジャバ大使は「大使館の職員は7人いますが、100%自分自身で考えてやっています」と答えました。また、「学生が参加できる今年の大使館主催のイベントは?」との質問には「その都度広報していますが、常時やっているのは民族衣装の貸し出しです」と大使は答えました。