神戸学院大学

学部・大学院・教育

2021年度 人間文化学研究科 教育目標・方針

人間行動論専攻/修士・博士後期
地域文化論専攻/修士・博士後期

人間と文化の本質的な理解に迫る学際的・独創的な学修と研究

人間行動論専攻では、人類学、環境、教育、社会学、人文地理学の研究、地域文化論専攻では、歴史、文学、言語、比較文化、芸術の研究を行い、それらを通じて、現代社会や歴史文化への深い学識と高度な専門的知識、独創的な思考力や想像力を獲得します。それにより文化の発展に貢献し、社会の指導的立場を担う人材の創出を目指します。

理念
人間文化学研究科は、神戸学院大学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」に則り、真理の探求をとおして真に人間的で豊かな社会をつくること、とりわけ現代に求められる三つの目標「グローバルな知識基盤社会」「活力に満ちた地域社会」「伝統を愛し新しい文化を創造する社会」の達成を追求しています。
目的
人間文化学について高度な専門的かつ総合的な研究を行い、その研究成果を教育の場や実社会において実践できる人材を育成するだけでなく、創造的・自立的な研究能力をもつ優れた研究者の養成を目指します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

人間文化学研究科では、以下の能力を身につけ、所定の課程を修了して、学位論文の審査および試験に合格した者に、修士または博士の学位を授与します。

修士課程
(知識・技能)
  1. 専門領域において十分な知識と技能を蓄積し、それを学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用することができる。
(思考・判断・表現)
  1. 自ら発見した問題に対して、広い視野に立ち、さまざまな角度から検討を加え、妥当な解決への道筋を提示できる。
(意欲・態度)
  1. 次世代の「生きる力」を育み、多様な実践現場の人々と協働して、高い倫理観と高度な専門性にもとづいた貢献を果たすことができる。
博士後期課程
(知識・技能)
  1. 高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる。
(思考・判断・表現)
  1. 主体的に研究・教育活動を計画・遂行し、独創的な研究によって学問的世界の発展に貢献することができる。
(意欲・態度)
  1. 高い倫理観にもとづいた研究成果を積極的に社会に還元することによって、真に豊かな社会を開拓するために国内外で先導的役割を果たすことができる。

人間行動論専攻

人間文化学研究科人間行動論専攻では、以下の能力を身につけ、所定の課程を修了して、学位論文の審査および試験に合格した者に、修士(人間文化学)または博士(人間文化学)の学位を授与します。

修士課程
(知識・技能)
  1. 広い学識と高度な専門知識ならびに適切な技能を用いて、現代社会の多様な要求にこたえることができる。
(思考・判断・表現)
  1. 実践的かつ柔軟な思考能力を養い、社会のさまざまな分野で適切な貢献ができる。
  2. 現代社会の複雑なしくみを理解し、高度な専門知識や技能を活用することで多様な問題に冷静に対応できる。
(意欲・態度)
  1. 人間に対する深い理解をもち、さまざまな実践現場で中核的・指導的役割を担うことができる。
博士後期課程
(知識・技能)
  1. 専門分野において高度な知識・技能とその運用能力を身につけ、人間性の理解と社会の発展に貢献することができる。
(思考・判断・表現)
  1. 研究者・教育者・専門実務家として自立し、主体的に行動しながら独創的な研究により先導的役割を果たすことができる。
(意欲・態度)
  1. 学界および社会に対して、高い研究倫理をもつ品格ある研究者として活躍することができる。

地域文化論専攻

人間文化学研究科地域文化論専攻では、以下の能力を身につけ、所定の課程を修了して、学位論文の審査および試験に合格した者に、修士(人間文化学)または博士(人間文化学)の学位を授与します。

修士課程
(知識・技能)
  1. 人と文化に関する豊かな学識と幅広い教養をもって地域社会と文化の発展に貢献できる。
  2. 人と文化に関する専門分野の研究を深め、研究者として自立することができる。
(思考・判断・表現)
  1. 独創的な研究を進め、自らの研究成果を学界および社会に還元することができる。
(意欲・態度)
  1. 将来にわたって、学問・研究への関心をもちつづけ、さまざまな実践現場で専門知識や技能にもとづいた貢献を果たすことができる。
博士後期課程
(知識・技能)
  1. 人と文化について高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる。
(思考・判断・表現)
  1. 独創性に富んだ高い水準の研究成果を発表することができる。
(意欲・態度)
  1. 研究倫理を尊重し、学界および社会に対して指導的役割を果たして多大の知的貢献を行うことができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

人間文化学研究科では、次のような教育方針に沿って教育課程を編成しています。

修士課程
  1. 現代の知識基盤社会に対応した専門性を高める教育を実現するために、講義科目と演習科目を設置しています。講義科目は学生各自の専門性に直結した学知と技能の修得を目的とし、演習科目は課程の修了まで一貫して自らの研究テーマを追求し、修士論文に結実させることを目的としています。
  2. 現代の多様化した社会に柔軟に対応できる幅広い知識と研究技能を培う教育を実現するために、多彩な分野・領域・学習スタイルをカバーした研究科共通コースワーク科目を設置し、学生各自のニーズと主体性を生かした学びを提供しています。
  3. 実践と実体験を重視し、行動力に裏打ちされた学習能力を養う教育を実現するために、人間行動論専攻、地域文化論専攻のいずれにおいても、実社会の現場とかかわり実践的に学ぶさまざまな機会を設けています。
  4. 人間に対する深い理解をもち、現代社会の複雑な諸相についての広い学識と高度な専門的知識と技能を獲得することにより、学校現場で中核的・指導的役割を担うことができるような教員の養成をめざします。
博士後期課程

研究の構想からその実践と成果の結実に至るまで、学生の主体性を重んじながらも、きめ細かな実践的指導によって着実にステップアップしていく研究プロセスを提供し、学位論文のスムーズな完成に導きます。

人間行動論専攻

人間文化学研究科人間行動論専攻では、次のような教育方針に沿って教育課程を編成しています。

修士課程
  1. 人間と社会をめぐる広範な知識とともに、研究の一般的技能を修得するために、専攻の枠を超えた多彩な分野・領域・学習スタイルをカバーした多数の研究科共通コースワーク科目を開設し、その系統的な学修から、学生各自の専門をより広い視野に立って位置づけていきます。
  2. 幅広い知識の修得と平行して、専門的な研究を推進するために方法論や特殊講義科目を設定しています。ここでは学生各自の専門性をより深めながら、コースワークとリサーチワークの両立をめざしています。
  3. 学生各自の専門性に直結した個別指導の場として、演習科目を設定しています。
  4. 人間に対する深い理解をもち、現代社会の複雑な諸相についての広い学識と高度な専門的知識と技能を獲得することにより、学校現場で中核的・指導的役割を担うことができるような教員の養成をめざします。

以上の科目群は、現代社会に柔軟に対応できる方法や技能を実践的に修得しながら、高度かつ幅広い専門的知識を修得させ、学術的発展に貢献する独創的な修士論文に結実させることを目的にしています。

博士後期課程

博士後期課程では、学生の主体性を重んじて、学生が研究しようとするテーマに沿ってきめ細やかな研究指導を指導教員を中心に行います。入学後は、博士後期課程3年間の全体研究計画を立てるとともに、年度ごとに研究計画と研究成果報告を提出できるように導きます。研究科共通コースワーク科目の履修によってリサーチワークとコースワークを両立させ、学生の研究の進捗状況を研究科全体で確認し、指導教員以外の教員も問題関心を共有します。また、専門分野における学会発表と学術論文の作成・投稿を奨励・指導し、学位取得に向かって実り多い研究が展開できるように導きます。

地域文化論専攻

人間文化学研究科地域文化論専攻では、次のような教育方針に沿って教育課程を編成しています。

修士課程
  1. 地域文化論をめぐる広範な知識とともに、研究の一般的技能を修得するために、専攻の枠を超えた多彩な分野・領域・学習スタイルをカバーした多数の研究科共通コースワーク科目を開設し、その系統的な学修から、専攻に関する幅広い基礎専門知識と実践的な研究方法が修得できるよう配慮しています。
  2. 講座ごとに、幅広い学修とともにより高度な専門的研究方法を修得することができるよう特殊講義科目と方法論科目を開設し、コースワークとリサーチワークの両立をめざしています。
  3. 学生各自の専門性に直結した個別指導の場として、演習科目を設定しています。
  4. 地域の人と文化に関する豊かな学識と幅広い教養をもって地域社会と文化の発展に貢献でき、学校現場で中核的・指導的役割を担うことができるような教員の養成をめざします。

以上の科目群は、現代社会に柔軟に対応できる方法や技能を実践的に修得しながら、高度かつ幅広い専門的知識を修得させ、学術的発展に貢献する独創的な修士論文に結実させることを目的にしています。

博士後期課程

博士後期課程では、学生の主体性を重んじて、学生が研究しようとするテーマに沿ってきめ細やかな研究指導を指導教員を中心に行います。入学後は、博士後期課程3年間の全体研究計画を立てるとともに、年度ごとに研究計画と研究成果報告を提出できるように導きます。研究科共通コースワーク科目の履修によってリサーチワークとコースワークを両立させ、学生の研究の進捗状況を研究科全体で確認し、指導教員以外の教員も問題関心を共有します。また、専門分野における学会発表と学術論文の作成・投稿を奨励・指導し、学位取得に向かって実り多い研究が展開できるように導きます。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

人間文化学研究科は、次のような学生を求めています(修士課程の下記4は教員志望者のみ)。

修士課程
  1. 知識・技能
    人文科学の諸分野について、4年制大学卒業相当の基礎的な知識と研究方法を身につけている。
  2. 思考力・判断力・表現力
    人文科学の諸分野にかかわる課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導き、社会に向けて発信することができる。
  3. 主体性・協働性
    人文学の知見にもとづき、他者と協働しつつ、自主的に学修することができる。
  4. 教員免許状を所有している。とくに学校等の教育現場に関心を抱き、専門性をもって次世代人材を育成することに強い意欲がある。

各入学試験における重点項目

  一般 外国人 社会人 推薦
1.知識・技能
2.思考・判断・表現
3.主体性・協働性
4.教職      
博士後期課程
  1. 知識・技能
    人文科学の諸分野について、修士課程修了相当の専門的な知識と研究方法を身につけている。
  2. 思考力・判断力・表現力
    人文科学の諸分野にかかわる高度な課題や問題点を論理的な分析と考察をとおして解決・解明へと導き、社会に向けて発信することができる。
  3. 主体性・協働性
    人文学の知見にもとづき、他者と協働しつつ、主体的に研究を推進することができる。

神戸学院大学大学院人間文化学研究科規則(抄)

(研究科の目的)
第1条の2 研究科の目的は、人間文化学について高度な専門的かつ総合的な研究を行い、その研究成果を教育の場や実社会において実践できる人材を育成するだけでなく、創造的・自立的な研究能力をもつ優れた研究者の養成を目指すものとする。

学位論文審査基準

人間文化学研究科 関連情報