Cross Talk:女性教員座談会「人間心理学科の魅力とは & Close Up:学びの領域紹介/ゼミ・レポート vol03
- この秋の国会で、「公認心理師法案」が可決、成立されました。これは、臨床心理士を含む心理士資格を国家資格の「公認心理師」として新設するという法案です。そのことを踏まえて、より専門性を高める教育を行って学習の質を上げるなど、「公認心理師」資格の取得に対応する学科として成長していきたいですね。そんな学習環境で学びたいという方にはぜひ来てもらいたいし、入学すれば、その学びや研究を通じて必ず将来に役立つ経験ができるということを伝えたいですね。
- 同感です。学生からは、心理学の勉強が将来、何に役立つのか分からないと言われることがよくあります。心理学は、コミュニケーションの方法や自分自身を知るために必要な学問。カウンセラーなど専門家を目指さなくても、必ず将来の人間関係に役立ちます。目先の結果だけを求めるのではなく、もっと、自由にのびのびとした態度で学んでもらえればと思います。
- 発達心理学は、学内外で実践的な活動を積極的に実施していく領域です。そのなかで学生の行動力や可能性に驚かされる場面が多々あり、私自身が学ぶことが多いと感じています。ただ、やはり、学生はまだまだ幼い部分もあります。人間心理学科で広くて多様な世界観を学び、最終的に、自分の将来なりを自己選択できるようになってもらいたいと思います。そのためには、私も、過保護になりがちな指導をぐっとこらえることが大前提です。
- 学生には、とにかく、楽しく心理学を学んでほしいと思います。人間心理学科では、学生が楽しんで体験的に学べるよう、任意参加の実験などもたくさん実施しています。そうした実験に自主的に参加することで、学びも深まり人間的にも成長できます。私たち教員も手を抜かず、しっかり皆さんを成長へと導きたいと思っていますので、ぜひ、一緒に心理学を楽しみましょう。
- 幼年期から老年期までにわたる心の成長の変化を学びます。発達心理学領域では保育所などで実習を行うなど、地域や社会と積極的につながる教育を実施しています。
- 発達心理学領域では、神戸市と連携し、近隣の方々の子育て支援を目的にした「子育てサロン まなびー」を実施。学内のプレイルームが開放され、道城ゼミの学生も実習に参加しています。教職課程の授業も兼任している道城准教授のゼミでは教員志望者も多く、学内で取得できない教科資格に関しては通信教育で取得するなど、意欲的に取り組んでいます。
- 社会的な人の関わりのなかで生まれる人間の心理を学習します。人を取り巻く環境すべてが研究対象になるため、研究テーマはあらゆる分野にわたります。
- 山本講師は、日常の中で誰しも経験する感情や対人コミュニケーションが専門のため、恋愛などごく身近な人間関係を研究テーマに選ぶゼミ生が多いのが特徴です。学生は、そうしたテーマを調査や実験を行ったうえで統計学を使って分析。卒業論文に仕上げていきます。多くのゼミ生は、研究内容を活かして、卒業後は一般企業に就職しています。