地域社会との共存共栄を目指す本学では、図書館においても多彩な参加型イベントを企画しています。これらイベントの特徴は、図書館と地域の方々、そして、学生が一緒になって行っていることです。
昨年の11月、総合リハビリテーション学部社会リハビリテーション学科とのコラボレーションで、学科の実習室で車椅子体験をしたのち、有瀬図書館で点字書籍などバリアフリー関連図書に触れてもらう『家族で体感!!バリアフリー・ユニバーサルデザイン』が実施されました。そして、今年の9月には、栄養学部の協力で『読育のすすめ・食育のすすめ~絵本から飛び出したお菓子たち~』を実施しました。
実施日時:2012年9月22日(土)
「読むこと」と「食べること」はともに心身の健やかな成長のための基本であリ、「食育」と「読育」の大切さを改めて考え直す機会にしたい。『読育のすすめ・食育のすすめ~絵本から飛び出したお菓子たち~』は、そうした考えのもとに開催されました。神戸学院大学図書館主催で、栄養学部池田小夜子准教授の協力のもと、地域の小学生とその保護者が参加しました。9人の栄養学部生も加わり、学生スタッフとして準備から当日の実演までを担当しました。
当日の内容は2部構成で、第1部は人文学部人文学科の日沖敦子講師による「読育」をテーマにした講演が行われました。続いて第2部のワークショップでは、「おいしいおはなし:野菜を食べよう」と題し、栄養学部学生スタッフが口パク人形やマリオネットを使ったパフォーマンスによる「食育」を実施。絵本の読み聞かせの後、学生スタッフが、ニンジンやカボチャのカップケーキや野菜ジュースのゼリーなど、先程読んだ絵本に出てくるお菓子を子どもたちと一緒に作りました。所定時間を多少超過したものの、盛況のうちに閉会しました。
池田先生からこのイベントのお話を伺ったとき、ぜひ参加したいと思いました。今まで学んできた、調理の知識やスキルを試せる良い機会だと思ったからです。当日まで、準備期間は約2カ月でしたが、その中でメニューを考えたり食材を準備したり、基本的には全て学生が行いました。当日私は、食育で口パク人形を担当し、『三匹の子豚』のお話に似せて、バランスの取れた食事をしている子豚が一番良いということを紹介。この時は、特に低学年の小学生が興味を持って聞いてくれました。
絵本に出てくるお菓子を子どもたちと調理した時には、事前に準備をしていたにも関わらず調理に時間がかかってしまったことが少々悔やまれました。個人的には、子どもたちだけでなく、保護者の方にも参加していただけるような仕組みを作った方が良かったかなという反省点はあります。しかし、全体的には子どもたちの反応も良く自分自身も楽しめたので、参加して良かったと思います。私は将来、栄養教諭を目指しています。来年は教育実習が控えているので、このイベントをプレ教育実習だと考え、ここで学んだ貴重な経験を本番で生かしたいと思っています。