地上5階建ての本館と地下2階・地上2階建の新館からなる有瀬図書館と、A号館の2・3階を占めるポーアイ図書館、そして、法科図書館を有する神戸学院大学図書館。蔵書は100万冊を超え、入館者は年に約41万人に達するなど大学図書館として屈指の規模を誇ります。
また、本学の建学の精神「真理愛好・個性尊重」を踏まえ、学生のうちに身につけておくべき社会人としての基礎能力を養うための方策をさまざまな形で実施。「学生とともに創る活動的な図書館」をスローガンに掲げ、学生が主体的に参加し学ぶことのできる図書館を目指しています。
神戸学院大学図書館では、学生の読書意欲や学習意欲を高めるため、導入教育の一環として、1年次生初期の段階から「ライブラリーツアー」などさまざまなイベントを実施しています。なかでも、キャリア形成に欠かせない英語力を高めるために図書館で楽しく英語学習ができる「図書館留学」は、英文の絵本などを数多く読む「多読ラリー」など各種プログラムが充実。学生が4年間をかけて社会に出てから必要な能力を身に付けることのできる学習環境を整え、教職員が全面的にサポートしています。
本学は地域に開かれた大学を標榜し、地域交流活動を積極的に行っています。神戸学院大学図書館でも、貴重本をはじめとする蔵書の一般公開を行ったり、図書館の空間を利用した音楽会を開催したりするほか、地域の方々に参加していただく企画イベントを学生スタッフとともに実施。学生の学習意欲を高めるだけでなく、広く地域社会に貢献する図書館としての役割も果たしています。
神戸学院大学図書館の性格として、①学習・教養図書館、②教育研究に資する図書館、③参考・調査図書館が挙げられます。また、資料の収集のみならず、図書館ではテーマに沿った題材で歴史や文化を見る展示コーナーやさまざまな企画、イベントを常時行っています。
2009年度より「学生とともに創る活動的な図書館」を目指し、図書館活動に学生の皆さんに協力してもらい、学生ボランティア・学生情報通信員による読書促進への積極的な活動および図書館職員と学生との意見交換を積極的に行っています。2011年度から、教職協働の学習支援への取り組みとして、「図書館留学」と銘打ち、就職活動にも重要視されている英語力をつけるための支援を行っています。英語の多読ラリー「てくてくEnglish」には多くの学生が参加しています。地域貢献への取り組みとして、大学生と地域のシニア世代の知の交流空間「インタラクティブ・コモンズ」を展開しています。また、書籍テーマ展示関連企画として開催した講演会やワークショップなどは地域の人々の大きな関心を呼んでいます。
こうして、利用される皆さまの声を反映すると同時に、学習支援と地域貢献をますます推進していきたいと考えています。