神戸学院大学

経済学部

経済学部の木暮ゼミが「神戸市にある企業・組織のブランド研究」に取り組んでいます

2021/11/15

授業を終え、画面のUCC上島珈琲・杉山社長を背景に記念撮影する学生ら
授業を終え、画面のUCC上島珈琲・杉山社長を背景に記念撮影する学生ら
杉山副社長のZoomでの共有画面
杉山副社長のZoomでの共有画面
授業に参加した木暮ゼミ生ら
授業に参加した木暮ゼミ生ら
楽天ヴィッセル神戸・馬場さんのZoomでの共有画面
楽天ヴィッセル神戸・馬場さんのZoomでの共有画面

経済学部の木暮衣里講師の3年次生ゼミが「神戸市にある企業・組織のブランド研究」の一環として、インタビューに取り組んでいます。経済学部のゼミの協力で3年次生224人から回収したアンケート調査の結果を共有し、初回の10月22日は飲料メーカー「UCC上島珈琲株式会社」の杉山繁和取締役副社長兼CMO、2回目の10月29日はプロサッカーチームを運営する「楽天ヴィッセル神戸株式会社」営業部の馬場敦大さんにゼミ生がそれぞれZoomでインタビューしました。

【UCC上島珈琲】 
杉山副社長はライオン(株)、日本コカ・コーラ(株)などを経て資生堂ジャパン代表取締役社長を務め、2021年1月に現職に就任されました。初鹿野有紀さん、大角理乃さん、上山竜正さん、石川琢眞さんから、アンケート結果を報告。「自動販売機で知った人が一番多い」「コーヒーの中でも(赤・白・茶のデザインの)缶コーヒーのイメージが強い」などの特徴を伝えました。学生と杉山副社長との主なやりとりは次の通りです。

学生:企業理念(Good Coffee Smile)の認知について、顧客との強い関係性(共鳴)を築くうえで、企業理念の浸透は重要でしょうか。
杉山副社長:重要です。Good Coffee Smileはカップから農園まで、生産者から消費者まで、コーヒーを介して皆さんと笑顔でいきましょうという思いから作られた言葉ですが、ビジネスのグローバル化に併せ企業理念を見直し、進化させて、我々の思いをより消費者の方にも共感いただけるように、今年7月に「一粒と世界に愛を」に変えました。よく知られているミルク缶コーヒーの売上は全体の0.5%しかなく、豆や粉などコーヒーの売上が55%を占めているのに「缶コーヒーの会社ですよね」と言われることが多く、レギュラーコーヒーの会社だと認識してもらっていません。この認識のギャップを埋めることが課題です。これは、コミュニケーション量が関係しており、テレビコマーシャルとソーシャルメディアで商品をアピールします。
学生:ペットボトル入りブラックコーヒー「コールドブリュー」は若者をターゲットにしていると思います。それなら「映える」要素が必要になるのではないかと思い、昭和のような色合いやイラスト、フィルムカメラ風の雰囲気などをパッケージに加え、「エモく」するのがいいと考えましたがいかがですか。具体的に注力していきたいところは。
杉山副社長:少子化と人口減少は進みますがお客様の間口を広げることは課題です。次世代をターゲットにして新商品の「香るどブリュー」のコピーを考え、CMも作りました。皆さんの世代が「昭和的萌え」が新しいと感じておられるなら、またそうした映像や画像なども使っていきたいと思います。

【楽天ヴィッセル神戸】
馬場さんは2020年に入社、現在はスポンサー営業の担当です。下河大起さん、竹内大和さん、松本啓伸さん、小西裕巨さんから、アンケート結果では「認知度」が92%と高く、ブランドイメージは(看板スターの)イニエスタ選手のイメージが57%を占めたことなどを報告しました。学生と馬場さんとの主なやりとりは以下の通りです。

学生:「知っている」人は92%。最初のコンタクトポイント(接触点)は「スポーツニュース・サッカー番組」が65%だったことについては、どう受け止めますか。
馬場さん:92%の学生さんに認知されていることは大変嬉しいことです。しかしながら8%の学生さんが『ヴィッセル神戸』を知らない人がいることは重く受け止めました。今後はコンタクトポイントを増やし、ヴィッセル神戸を身近に感じてもらえるように努めたいと思います。
学生:「スタジアムで観戦したことがある」人は26%。「機会があれば観戦に行くかもしれない」が49%。この数字をどう見ますか。
馬場さん:スタジアムで観戦したことがない人も興味がない訳ではないことが分かりました。どのような工夫・機会があれば『観戦に行きたい』と思って頂けるかを改めて考えたいと思います。
学生:新たなファンを獲得するためにしていること、知ってもらうための取り組みは。
馬場さん:三宮の市街地、センタープラザ西館1階にヴィッセル神戸オフィシャルショップ「THE VISSEL」を10月にオープンしました。街中でもヴィッセル神戸を感じてもらえる新たなタッチポイントとして考えています。

木暮ゼミでは「株式会社アシックス」「大丸神戸店」にもインタビューを実施し、2022年1月に研発表会を行う予定です。

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