神戸学院大学

共通教育センター

共通教育科目「地域学入門Ⅰ」で「昭和・平成時代の神戸華僑」をテーマにした特別講義を行いました

2018/06/29

6月29日3限 地域学入門Ⅰ 「昭和・平成時代の神戸華僑」                        

講師:神戸華僑歴史博物館 館長 蔡 勝昌

明治から大正時代の神戸華僑史を概観した授業を経て、「祖国と居住国との国際関係の悪化」が華僑にとって如何に苦しいものであったかを認識した上での特別講義となった。1945年8月15日を境に台湾の華僑は国籍が変わったというお話に、受講生には一瞬の戸惑いが起こり国際関係を噛み締めたようである。根拠を持たない曖昧で感覚的な中国が好きではないという多くの学生に対して、中国理解の必要性を認識させる時間となった。

(感想)

  • 国が二つに分かれてしまうということは、私の想像を超えたものであった。私は国のために心を悩ませることを今までほとんどしたことはない。国と自分との関わりを見つめ直す機会となった。(多数意見)
  • 日本人の中国に対する感情は、何となく好きではない(嫌いまではいかないが)。曖昧な理由はよくない。元々、中国に対してあまりいい印象は持っていなかったが、 もっとしっかり中国について学んで、少しでも理解したい。(多数意見)
  • 「国を離れてみれば、国のありがたさが分かる」という言葉を聞いて、 日本が世界でどんな立ち位置なのかを知ってみたい。(複数意見)