神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川ゼミが島根県飯南町で産学連携により放置竹林の調査を実施しました

2024/11/07

竹林の調査を行う学生たち
竹林の調査を行う学生たち
整備後の竹林
整備後の竹林
竹を砕く破砕機
竹を砕く破砕機

現代社会学部の菊川裕幸講師ゼミが島根県飯南町で11月4日から5日にかけて島根大学生物資源科学部森林生態環境学研究室の山下多門准教授と所属の学生、地元企業の株式会社いいなんと連携し、3年目となる放置竹林の調査を行いました。

この活動は西日本を中心に拡大する竹林を地域資源として捉え、チップ化することで農業利用につなげ、高騰する農業関連資材の補完を目指すものです。その一環として、毎年竹の本数や胸高直径等の調査を継続して行っています。

初日は、約50本のモウソウチクを伐採し、竹破砕機によって1トン近い竹をチップ化しました。2日目はサンプリングした竹を節と節の間の稈(かん)、枝葉に分けました。これは島根大学の研究チームによって、竹林の竹と土壌の間の窒素循環などの分析に使用される予定です。

この3年間で合計300平方メートルを伐採し、整備された竹林には、太陽の光が差し込み、これまでに見られなかった下層植生を観察することもできました。調査2日目は気温がかなり低下し、寒い中での活動となりましたが、竹林整備と調査を無事に終えることができました。今後もプロジェクトは継続し、定期的な竹林の観察や情報交換を行う予定です。

活動に参加した4年次生の安井大介さんは、「3回目の参加ということもあり、竹林整備にも慣れ、スムーズに作業に取り組むことができました。普段は関わりの少ない農学専攻の学生と連携することで、その分野の知識を増やすことができ、貴重な体験になりました」と語っています。