神戸学院大学

現代社会学部

【阪神・淡路大震災30年】本学卒業生の中村翼さんと両親がモデルの絵本が出版されました

2025/01/15

(左から)あいさつする中嶋代表、中村翼さん、舩木教授ら
(左から)あいさつする中嶋代表、中村翼さん、舩木教授ら
絵本を朗読するリーダーの子どもたち
絵本を朗読するリーダーの子どもたち
感想を述べるリーダーの子どもたち
感想を述べるリーダーの子どもたち
出版された絵本「ぼくのたんじょうび」
出版された絵本「ぼくのたんじょうび」
J:COM記者の取材に答える中村翼さん(右端)
J:COM記者の取材に答える中村翼さん(右端)

阪神・淡路大震災の発生した1995年1月17日に生まれた本学卒業生の中村翼さんの誕生物語を描いた絵本「ぼくのたんじょうび」が出版され、披露と報告の会が1月11日、神戸市東灘区の空地区会館で開かれました。

中村さんと中村さんの両親、絵を描いた子どもたちが学ぶ「アトリエ太陽の子」の中嶋洋子代表、中村さんの学生時代の恩師で絵本にすることを提案した現代社会学部社会防災学科の舩木伸江教授らが絵本との関わりを話しました。

「100年先まで残したい。1.17絵本プロジェクト」と名付けた制作企画は園児から高校生まで200人以上の子供たちが描いた絵をもとに約10人のグループがリーダーを中心に共同作業で仕上げました。費用はクラウドファンディングで調達しました。文章は舩木教授が担当しました。

表紙は中村さんのお父さんが自宅で倒れてくる家具から妊婦のお母さんを守るために体の上に覆いかぶさる場面でした。お父さんがお母さんを病院に車で運ぶために周囲で火の手が迫る中、集合住宅の10階にあった自宅に車の鍵を取りに行く場面や、交通渋滞の道路で警察官にお父さんが誘導をお願いする場面、停電した病室にいた人全員が誕生の瞬間に涙を流して喜んだ場面などが描かれています。

「この絵本を読んだ君へ」と題した一文では「今ある命を大切に生きてほしい。君はこの世の宝物なんだから」と呼びかけています。

巻末に中嶋代表が「この絵本ができるまで」と題して制作過程を写真入りで紹介しています。
絵本は友月書房刊。1冊1400円(税別)。神戸の学校や図書館などにも寄付します。

NHK NEWS WEB
「阪神・淡路大震災の記憶を語り継ぐ絵本 完成記念の報告会 神戸」はこちら

J:COMチャンネルでは、1月17日(金)放送の特別プログラム「阪神・淡路大震災から30年 1.17つなげたい記憶」(番組表はこちら)のうち「あの日を想い続けて①」で中村翼さんが「語り部KOBE1995」のメンバーとして紹介されます。

【放送時間】
■7:00~7:30
■14:00~14:30
■20:30~21:00
いずれも同じ内容となります。また、Youtubeでもほぼ同時刻に配信されアーカイブとして残ります。