「防災女子」が本願寺神戸別院で災害食のワークショップを行いました
2024/03/08
3月4日、本願寺神戸別院で、現代社会学部社会防災学科の女子学生有志のグループ「防災女子」に所属する山室 亜衣さん(3年次生)、中田 愛香さん(1年次生)、永井 はるひさん(1年次生)の3人が、2023(令和5)年度「兵庫教区少年連盟指導者研修会~防災女子から学ぶ、災害食のあれこれ~」と題したワークショップを開催し、15人が参加しました。
はじめに、過去の事例を交え、災害時は被災地での買い占めが発生し、食品工場の被災、道路の寸断等で支援物資が届かず、食料の入手が困難であるとし、災害時の家庭での食料備蓄の重要性について説明しました。
また、食料品の備蓄について、普段は当たり前に食べている食事を活用するローリングストックについて説明を行いました。ローリングストックとは、非常食だけを備蓄するのではなく、普段の生活で使用している食材を(備える)→(食べる)→(買い足す)のサイクルで備蓄する方法です。食べながら備えるため、これまでの非常食のように、長期間の保存の必要はなく、保存期間が半年程度の期限が短い食品も活用できます。
次に、災害食アレンジ体験として、災害時の調理方法の一つである「ポリ袋調理」を参加者に体験してもらいました。ポリ袋調理とは、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、沸騰したお湯にポリ袋を入れて湯煎で調理を行う方法で、洗い物が少なく温かい食事を作ることができるため、災害時に活用できます。
防災女子が調理の手順を実演しながら説明し、参加者も一緒に調理体験を行いました。ポリ袋に食材を入れて混ぜるだけの簡単調理なので、普段の調理でも生かせる調理方法です。今回は、「ふわふわ蒸しパン」「さばのみそ煮と昆布の炊き込みご飯」「ユニバーサルチョコ」の3種類に挑戦し、ポリ袋でご飯が炊けることや蒸しパンがふわふわにできあがることに参加者は驚いていました。
参加者からは、「ポリ袋で簡単に料理ができることに驚いた」「ポリ袋調理を広く伝えていきたい」「楽しく参加することができた、家庭でも実践してみたい」などの感想がありました。
防災女子は女性視点ならではの新鮮なアイデアで、災害食レシピの提案など防災啓発活動に取り組んでいます。