現代社会学部
中村学長の最終講義を開催しました
2025/01/29
今年度で退職予定の中村恵学長(現代社会学部教授)による最終講義が1月25日、ポートアイランドキャンパスで開かれ、教職員や学生、卒業生らが学識の高さに改めて触れ、別れを惜しみました。
中村学長は1986年に経済学部の専任講師として本学に着任。同学部の助教授(当時)、教授を経て2014年の現代社会学部創設以来11年にわたり教授として、教育・研究に従事してきました。2022年に学長に就任するまで、6年間は学部長を務めました。専門は労働経済学、人的資源管理論などです。入学式の式辞などでは「計画された偶然」というキャリア理論から引用した言葉を紹介し、「偶然だと思われる成功も周到な準備や努力があってこそ実現できる。みなさんも素敵な偶然に出合ってください」と学生に熱いメッセージを贈ってくれました。
「職場における技能とキャリアの形成 その重要性」の演題で実施された講義は「若いころから、何に刺激を受けて、何を知りたいと思い、それがどこまで分かったのか」を明確にしました。
中村学長が「原点」と呼ぶ、労働経済学の古典的な研究成果を簡潔に紹介した上で、自らの研究者としてのキャリアの形成を節目ごとにたどりました。研究対象は、労働組合や、パートタイム雇用からホワイトカラーまで、多様でした。一つ一つの項目について、いつもの温厚で丁重な人柄が浮かぶ落ち着いた語り口に、学内外から参加した約70人が熱心に聴き入りました。
95分間の熱のこもった講義の後、多数集まった卒業生を代表して大迫(旧姓・大﨑)千聖(おおさこ・ちさと)さん(2017年度・現代社会学部卒業)から、業績に対する感謝の花束が贈られました。
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